PGAツアーは今週からプレーオフシリーズに突入。初戦のフェデックス・セントジュード選手権にはポイントランク125位までが出場。2戦目のBMW選手権はトップ70のみ。そして最終戦のツアー選手権は上位30名が出場を許される。注目は今週ギリギリの125位で2年ぶりにプレーオフシリーズ進出を決めたリッキー・ファウラーだ。

レギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権で予選落ちを喫しトップ125入りが危ぶまれたファウラーは週末フロリダにあるマイケル・ジョーダンのコース、XXⅢで地元のプロとカジュアルなゴルフを楽しんだという。

しかし当然心中穏やかではなかった。その証拠にラウンド中しばしばスマホでウィンダム選手権の戦況をチェックし、自らのポイントランクを確認していたのだから。

画像: アメリカだけでなく、世界中、日本とたくさんのファンをもつファウラー。彼の復調をみんな待っている(写真は2022年 全米プロ選手権 撮影/Blue Sky Photos)

アメリカだけでなく、世界中、日本とたくさんのファンをもつファウラー。彼の復調をみんな待っている(写真は2022年 全米プロ選手権 撮影/Blue Sky Photos)

昨年プロデビュー以来初めてプレーオフシリーズ進出を逃した彼は復活を目指した今年もまた同じような状況でシーズン終盤を迎えることになった。しかし今年はLIV移籍組がランキングから排除されたことで本来135位だったのが125位に繰り上がり滑り込みでプレーオフ進出が叶った。

去年と違うのはキャリアをスタートさせた09年以来バッグを担いできたキャディ、ジョー・スコブロンが隣にいないこと。本人は「チームの決定」と決別の理由を述べえていないが今週は契約先のコブラのツアーレップが臨時でキャディを務めている。

「自分で決めて自分主導でプレーをする。それは以前からそうだったけれど彼(スコブロン)がいなくてもラウンド中彼の声が聞こえた気がした。それだけ大きな存在だった」

相棒のいない中、それでもファウラーは躍動した。フェアウェイを外したのは1ホールだけ。ショットもキレ、パットも入った。16番ではイーグルも決め5アンダー65をマーク8位タイと上々の滑り出しを見せた。

「125位だから来週試合に出るためにはかなりいいプレーが必要なことはわかっている。余計なことを考えずやるべきことをやって結果を受け入れる。ただ今日のプレーに関しては満足している」と達成感を滲ませた。

スランプの原因は「メンタル的なこと」と当初語っていたファウラーだがスタッツを見ると不調の原因は明らかにパッティングだ。17年のストローク・ゲインド・パッティング(スコアへのパットの貢献度)1位だった彼が昨シーズンは126位、今季は179位に低迷している。

「基本的にラインの読みが悪いから入らない。読みが信じられないと躊躇してスピードが悪くなる。自分が読んだラインを信じて打てるようになることが重要」とわかっていても本番になると迷いが出る。パットに自信がないとショットを寄せなければとプレッシャーがかかりミスが出る。パットの名手と呼ばれる選手にありがちなパターンだ。

第2戦のBMW選手権に出場するためには今大会で11位以内に入らなければならない。昨年10月のCJカップ(3位タイ)以来のトップ10入りを目指しファウラーに是非土壇場で底力を発揮してもらいたい。

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