ショップ巡りを趣味とし中古クラブの中から「これは!」というモデルを紹介する、中古クラブに詳しい通称“中古名器ハンター”。彼が今回注目したのはピンのパターの中でもこのモデル。

ピンの本社には優勝者のパターを金で製作し、保管しておく「VAULT」と呼ばれる貯蔵庫があります。ピンのパターを使って勝利した優勝者の栄光を称え、黄金のパターを2本作り、優勝者に1本渡してもう1本をここに保管するのです。

その栄光の場所の名を冠したパターが2016年に登場した「VAULT」シリーズ。インサートなしの削り出しモデルで、樹脂やアルミなどがフェースに使われたパターが多く登場していたなか、原点に戻ったモデルと言えるでしょう。ブラック仕上げとシルバーに輝くプラチナム仕上げが存在します。中でも人気が高い「アンサー2」のプラチナム仕上げは、パターマニアをも唸らせる作りと仕上げのよさです。

画像: 本家が本気で示した「アンサー2」の進化形! ピン「 VAULT ANSER 2プラチナム」【中古名器ハンター】

このタイプの原型となっているモデルはもちろんピンの「アンサー2」、丸みを帯びた「アンサー」とは違い、直線的なデザインがスクェアに構えやすいとプロたちがこぞって使うタイプです。

この「アンサー2」型はパテントが切れてからというもの、パターの基本の形として「アンサー」型とともに他社メーカーも製造するようになります。その結果、どんどんとオリジナリティも加えられ、見た目は「アンサー2」と変わらないけど細かく見ると違う、というように各メーカーで独自の形へと進化していっています。

しかし本家であるピンが、正式に進化させたらこういう形になるんだぞ! と証明したともいえるモデルがこの「VAULT」の「アンサー2」ではないでしょうか?

インサートなしの原点回帰モデル、安心感のあるやや大きめのヘッドサイズ、高速グリーンでも安定したストロークができる350gのヘッド重量。より直線的な感じを醸し出すアウトライン、フェース面に削り出しで再現され転がりのいい「新TR溝」、と見た目も機能性もいうことなし。

値段は2万円前後でずっと値は下がってはいないのに、超プレミアがつくほどの高値でもない。パター好きの方なら手に入れておいていいモデルといえるでしょう。

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