みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフというのはミスのスポーツと言われます。どんなトッププロでもミスはするんですよね。当然僕たちアマチュアはミスだらけなわけですが、そのミスの数を少なくしたり、ミスの幅を小さくすることで、スコアアップが望めるわけです。
週刊ゴルフダイジェスト8/23・30合併号に”ナイスショットは「体の重心コントロール」で決まる”という記事が載っていました。その記事によるとアマチュアのミスの多くはインパクト時の体の重心のズレだということ。そして、その重心のズレを防ぐ方法が書かれていたので試してみることにしました。
アマチュアに多いという、インパクト時の体の重心のズレってどういうことでしょうか? アマチュアに多いのは、インパクトで体が伸び上がってしまう動き。アドレスのときに土踏まずにあった重心が、伸び上がることでつま先側に重心が移動してしまいます。そのためアドレス時よりもヘッドが少し遠くを通過することになり、ヒールヒットしてしまうことでミスに繋がるのです。そのミスを防ぐために、プロや上級者はアドレスのときにフェースのセンターで構えないそうなんです。どういうことなのでしょうか?
重心のズレは人それぞれ異なり、体型や骨格、筋肉の違いでつま先体重のほうが動きやすかったり、かかと体重のほうが安定したりということがあるそうです。その自分の重心のズレの傾向を理解することで、セットアップの方法が変わってくるというのです。具体的には、つま先寄りに重心が動きやすい人は、アドレスでトウ寄りにボールを置いて構え、かかとに重心が動きやすい人はヒール寄りに構えると、芯で捉えられる確率がアップするということなんですね。これが「重心コントロール」といいうことなんです。
自分の重心のズレのクセを知るには、フィニッシュで判断するという方法があります。フィニッシュで体が前に倒れる人はつま先体重になりやすい人で、後ろに倒れる人はかかと体重になりやす人ということです。僕はどうなのかと言うと、前に倒れることが多いですね~。ってことはつま先に体重が行きがちってこと。ということは、セットアップではヘッドのトウ側にボールを置いて構えるのが良いタイプになりますね。
僕はいままで普通にヘッドの真ん中にセットして打っていましたが、たしかにヒール寄りに当たるときがまあまああったな~と思います。なので、トウ側にセットアップして打ってみました。
構えたときは少し違和感がありますね。ワッグルをしているあいだに、どうしても真ん中に構えたくなりますが、それをグッと我慢してトウ側のままボールを打ちます。もともとボールに近く経ち過ぎなところもあるので、トウ側にセットする意識だと、少しボールから離れる感じなのでいいかもしれません。
打ってみると意外に普通に打てました。いつも通りに振るだけでだいたいフェースのセンターに当たります。トウ側に構えているから、それをセンターで当てようとか思ってしまうと、さらに体重がつま先側に行ってしまったり、ヘッドを当てにいく意識になってしまうので、あくまでもいつも通りに打つというのが大事ですね。これだけでミスヒットがどこまで減るのかは分かりませんが、これはこれからもコースで続けていこうと思います。
そして、重心コントロールがよくなる練習方法が載っていたので、やってみることにしました。
まずは「四隅のボールを打つ」です。練習場のマットの四隅にボールを置き、その真ん中にセットアップした状態から、それぞれのボールを打ちます。積極的に重心を移動させて全部のボールを打つわけです。
やってみましたが、これは難しいです。自分の重心のクセによって、打ちやすいボールと打ちにくいボールに分かれると思いますが、やはり僕は手前のボールが打ちにくいですね。最初はミスショットが多くなるので、少し近めの位置にボールを置いてやったほうがいいかもしれません。シャンクとかも出るかもしれないので、周りにも気をつけてやってください。ただ、この練習を続けていると、斜面からのショットの精度も上がってくるような気がするので、やってみる価値はあると思います。
もう一つ、つま先体重やかかと体重のままボールを打つという練習もいいようです。つま先体重のときにはかかとでボールを踏んで、かかと体重のときにはつま先でボールを踏み、スウィング中はずっとその体重配分のままでボールを打ちます。これも人によって、打ちやすさが変わると思うのですが、どちらにも対応できるようになると重心コントロールの精度が上がるということです。やはりこれも僕はつま先体重が打ちやすいし、かかと体重だと少し振りにくいです。この練習でどちらでも上手く打てるようになれば、重心のコントロールが上手くできるようになるはずです。
そして目をつぶって素振りをすれば、自分の重心位置を感じやすくなるということなので、一度やってみて、自分の重心がどこにあるのかを感じてみるのもいいんじゃないでしょうか。
今回やってみたのは「前後の重心」のことだけでしたが、当然「左右の重心」というのもあるわけです。誌面では左右の重心位置についても解説がありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。