スコアに直結するグリーン周りのアプローチで重要になるサンドウェッジのバウンス。さまざまな形状がラインナップされているが、いったいどれを選んだらいいのやら。YouTubeでのレッスン動画が人気のレッスンプロ“ハラダゴルフ”こと原田修平にバウンスの選び方を教えてもらった。

今回のバウンス選びには、ピンのグライド4.0のロフト58度にラインナップされているスタンダードな「Sグラインド」、ソール幅の広い「Wグラインド」、ソール幅の狭い「Tグラインド」、特にバンカーやロブショットに強い「アイ2グラインド」の4種類を原田プロに試打してもらい、それぞれどんなプレーヤーにマッチするか解説してもらった。

画像: 原田修平プロにサンドウェッジのバウンス選びをピングライド4.0の4モデルを使って教えてもらった

原田修平プロにサンドウェッジのバウンス選びをピングライド4.0の4モデルを使って教えてもらった

「そもそも名前の由来である『GLIDE(グライド)』とは滑るように動くという意味だそうで、芝の上をバウンスが滑ることで許容範囲が広くなりやさしく打てることにつながっています。バウンスの角度や形状の違いはプレーヤーの持つ入射角とフェースを開いて使うかどうかによって選択すると選びやすくなります」(原田修平プロ、以下同)

まずはバウンス角10度のSグラインドから。

画像: バウンス角10度のスタンダードモデル「Sグラインド」はフェースを開いたり閉じたりしてバウンス角を調整しボール位置で入射角もコントロールしたい人に向く

バウンス角10度のスタンダードモデル「Sグラインド」はフェースを開いたり閉じたりしてバウンス角を調整しボール位置で入射角もコントロールしたい人に向く

「フェースを開いても閉じても打ちやすいことからさまざまな打ち方を駆使してアプローチしたい人向きで、フェースを開くとバウンス角が増え、閉じると減るのでフェースの開き加減でバウンスの効かせ方をコントロールできます。もう一つはボールの位置によって入射角をコントロールできるのでその組み合わせで状況に応じたアプローチを選ぶことができます」

次にソール幅の狭いTグラインド。

画像: ソール幅の狭い「Tグラインド」は入射角が浅いタイプや芝が薄く硬い地面に強い

ソール幅の狭い「Tグラインド」は入射角が浅いタイプや芝が薄く硬い地面に強い

「ソール幅が狭いので硬い地面や芝の薄い状況でもバウンスが当たって跳ね返ることがないです。ボールに直接コンタクトしたい人にはピッタリで北海道の芝にもマッチしますね。Sグラインドよりもバウンスが効かないので入射角が浅い人に向いています」

続いてソール幅が広くバウンス角14度のワイドソール。

画像: ソール幅の広い「Wグラインド」はボールを右に置かずにシャフトを地面と垂直に構えて打つとバウンスが滑ってオートマチックにボールをとらえてくれるという

ソール幅の広い「Wグラインド」はボールを右に置かずにシャフトを地面と垂直に構えて打つとバウンスが滑ってオートマチックにボールをとらえてくれるという

「これはフェースを開かなくてもバウンスが効いてくれるので開く必要がありませんね。ボールを右に置かずにシャフトを地面と垂直に構え左右対称のスウィングイメージで振ればオートマチックにボールをとらえてくれますね。幅広ソールのおかげでバンカーでもバウンスが効いて砂に潜りにくいので入射角が鋭角な人が使うとバウンスが滑ってアプローチがやさしくなりますね」

最後にアイ2グラインド。

画像: 独特な形状の「アイ2グラインド」はボールを簡単に浮かせることに強みがある

独特な形状の「アイ2グラインド」はボールを簡単に浮かせることに強みがある

「これはフェースをめちゃくちゃ開きやすいですね。開くことでヒールからトゥ側にフェースを斜めに使えるのでスピンをかけやすい。リーディングエッジをボールの下に滑らせることがやさしく簡単にボールを浮かせられるので、ロブショットやバンカーでもその特徴を発揮しそうです。転がすには52度や50度を使いグリーン横からはアイ2で上げて寄せるなんていう使い方がオススメです」

今回はピンのグライド4.0をモデルにバウンスの選び方を教えてもらったが、他メーカーであっても選び方の基準は同じだと原田プロ。ボールを置く位置や入射角、バンカーの得手不得手など自分のプレースタイルによって自ずと選ぶモデルは決まってくることだろう。

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