男子プロ・金谷拓実と言えば、アイアン選びにやさしさを重視する選手。2018年に発売された、プロ好みの性能や打感を備えつつ、寛容性も併せ持ったキャビティタイプのアイアン、ピン「i210」を愛用。5番からPWまでを「i210」でそろえ、さらには「i210」の4番の代わりに中空構造の飛び系アイアン「G710」の5番を採用するなど、こだわり抜いた5番アイアン2本のセッティングは彼の特徴的な部分でもある。
そんな金谷だが、今週末開催となる「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」の練習日にキャディバッグを覗いてみると、見知らぬアイアンが。バックフェースには「i230」の文字、どうやら「i210」の代わりにバッグインしたニューモデルのようだ。
メーカーからの正式リリースはまだなされていないため詳細は不明だが、モデル名からも「i210」の後継機と推測される「i230]。「i210」と同様にキャビティタイプで、ヘッドサイズはややコンパクトに。フェース面を見てみると、スコアラインの間隔が狭まり、そのぶん溝の本数が増えているようだ。
実際に「i230」を打っている金谷の感想も、ピンツアー担当の穂積真嗣氏によると「好感触」のようだ。
「『見た目がシャープになったのと、溝が増えたことで、より構えやすく感じます』とのことでした。打感も『i210と比べると軟らかくなっていて、とくにラフからスピンを入れたいときなどは、前以上に掛かりやすくなっていて距離感も合わせやすいですし、軟らかいぶん高さも出しやすい。よりターゲットを狙いやすくなりました』と気に入っていただけています」(ピンツアー担当、穂積真嗣氏)
ヘッドがシャープになったぶん操作性も増しているし、シャープだからこそ抜けもいい。そのうえで「やさしさも残っていると思います。(飛距離面に関しては)ヘッドが小さくなったぶんクラブスピードが速くなり、ボールスピード自体は変わらないというイメージですね」と金谷は語ったという。繰り返しにはなるが、今のところその詳細や発売日に関しては不明。引き続き、続報に注目したい。
※2022年8月17日19時29分 文章を一部修正いたしました。