素材、重さ、色、軟らかさ、ひとことでグリップといってもたくさんの種類が登場している。どうやったら自分に合うモデルを選ぶことができるのか、クラブフィッターでギアオタクの小倉勇人がアドバイス。

クラブフィッターの小倉です。今回のテーマはグリップです。現在、材料不足や海外のゴルフブームなどが重なり、一部グリップが不足しています。そんななか、メーカーも試行錯誤しながら、何とか在庫を確保したり、新製品を開発したりと頑張っています。

近年のグリップ事情は、大きく多様化したと言えるでしょう。少し前に、太いグリップが話題になりましたし、クラブを軽量化する手段としてメーカーが純正グリップに軽量化したグリップを採用するようになりました。素材に関してもゴム、エラストマーと種類がありますし、上下で軟らかさを変えたモデルなど、さまざまなバリーションのグリップが販売されています。

画像: ショップを覗いてもたくさんの種類があるグリップ。このなかから自分に合うモデルを選び出すにはどうしたらいいのか

ショップを覗いてもたくさんの種類があるグリップ。このなかから自分に合うモデルを選び出すにはどうしたらいいのか

そんなバリエーション豊かなグリップの中から、ぜひ自分にピッタリのモデルを探してもらいたいのですが、いくつか気をつけたい点があります。

個人的にグリップを選ぶうえでいちばん大切にしてもらいたいと思っているのは、握り心地です。握ってみて違和感がないのがグリップ選びの最も重要な点だと私は考えています。どんなに高性能と言われても自身が握って少しでも違和感があれば、自身のスイングに悪い影響を及ぼします。さまざまな感触のグリップがたくさん販売されていますから、モデルを選ぶ時は、ぜひ実際に触って確かめてからにすることをオススメします。グリップを試し握りする時は、手の消毒をお忘れなく。

グリップ選びで握り心地がもっとも重要なのは間違いないのですが、グリップを決める前に確認しておくべき点がもうひとつあります。それは、現在使っているグリップの重量です。現在の市販されているグリップは、20g台から重い物で80gを超えるモデルまで存在します。冒頭でお伝えしたように、最近は純正グリップにも軽量モデルが採用されている事があるため、握り心地だけでグリップを選び、交換してしまうとクラブとしてのバランスが大きく変わってしまいます。違和感を生まないようにグリップを交換するのに、クラブ自体の振り心地が変わってしまっては、意味がないですからね。

グリップの重量は、純正グリップも含めてメーカーのHPなどに掲載されていますので、今のクラブの振り心地に違和感がないようでしたら、できるだけ今のグリップに近い重量のグリップを選ぶようにするといいでしょう。もし今のクラブを使っていて違和感があるようでしたら、反対にグリップの重量差を利用して、振り心地を変えることもできます。そういった場合は、お近くの工房やショップに相談してみてください。

グリップは消耗品ですから、使い続けていれば劣化していきます。性能が落ちたグリップは、無駄な力みを生み、ミスの原因になります。どうせ交換するのですから、交換前よりもパフォーマンスが発揮できる良いグリップを見つけてくださいね!

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