ゴルフには“スコアの壁”がつきもの。ビギナーを脱したアマチュアゴルファーに立ちはだかるのがスコア100の壁だ。これを乗り越え「100切り」を達成するにはどうすればいいか? プロゴルファー・兼濱開人が状況別に解説。今回は「100切りを達成するためにやるべき『使用クラブの厳選』」について教えてもらおう。

ある程度ゴルフに慣れてきたゴルファーがぶつかるのが、いわゆるスコア100切りの壁だ。これを達成するためには「やることを少なくしていくことが大事です」と兼濱は言う。

「そもそもの話ですが、人それぞれゴルフに捧げられる時間は違います。そして個人的には、アマチュアの方が14本のクラブすべてを磨く時間があるとは到底思えないんです。使うクラブの本数を絞らずまんべんなく練習すると、そのぶん個々のクラブの上達は遅くなってしまいます。するとコースでのマネジメントの選択肢に自信を持って加えることができませんし、練度が足りなければミスショットのリスクも生じ、結果的に100切りが遠のいてしまうわけです」(兼濱、以下同)

画像: まずはクラブの本数を絞ってプレーしてみよう

まずはクラブの本数を絞ってプレーしてみよう

もちろんまんべんなくすべての番手を磨けるアマチュアもいるが、それもすべてはゴルフに使える時間次第。「であれば、ゴルフをするために必要なクラブと、もともと得意なクラブをピックアップして、その厳選した数本を磨くのがオススメです」と兼濱。

「たとえばドライバー、7番アイアン、ピッチングウェッジ、パター。この4本が打てれば100は切れます。そして100切りを達成するために必要不可欠なのは、大叩きしないこと。そして大叩きするポイントは大きく二つ。ティーショットとグリーン周りです。ドライバーでOBをしないこと。10メートル以内のパットで3パットしないこと。おそらく、スコアにこだわるゴルファーも純粋にエンジョイしているゴルファーでもわかっていることで、ココをちゃんとつぶしていくことが大切です」

逆にティーショットからグリーン周りまでの間で打つ番手については「ぶっちゃけ得意なクラブがひとつあればいいです。7番アイアンでもなんでも、自分が得意だと思う番手で、です」という。

「もちろんもともとの飛距離にもよりますが、ベースの考え方は先に挙げた通りですね。例えばミスが不安なフェアウェイウッドを選択肢に入れて、コースで『フェアウェイウッドで打とうかな……でも……』と悩む時点で、HPが1個消耗してしまいます。それくらいなら最初から抜いておけばいいわけです。そもそもほかのスポーツで考えても、14種類の道具を使うスポーツってありませんよね。逆に言えば、本数を絞った状態である程度プレーできるようになってから、たとえばパー5で『ここでフェアウェイウッドが打てればな』と思った瞬間が磨き時と言えますよ」

協力/広尾ゴルフインパクト

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