カリスマコーチ・江連忠プロがオススメする「ボールを打ち分ける練習方法」を、シングルハンディの腕前をもつイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。みなさんは「持ち球」ってありますか?  僕はフェードと言うか、スライス系が持ち球だったのですが、最近はほぼ真っすぐに近い球が出ているように感じます。これはボールをつかまえる練習をしてきた結果、あまりスライス系の球が出なくなったということなんです。

でもね、昔は曲がっても右にだけだったのですが、今ではたまに左にも曲がったりするんですよ。以前は左なんてほとんど怖くなかったのですが、今ではたまに出るフック系のミスもちょっと怖かったりして。こういうのってどうすればいいんでしょうか? やっぱハッキリと「持ち球」を持ったほうがいいのでしょうか? 週刊ゴルフダイジェスト9/13号の連載漫画「江連忠 新・モダンゴルフ」に、ボールを打ち分ける練習方法が載っていたのでやってみることにしました。

画像: 江連忠プロのレッスンを漫画で分かりやすくお届けする「江連忠 新・モダンゴルフ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中

江連忠プロのレッスンを漫画で分かりやすくお届けする「江連忠 新・モダンゴルフ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中

江連プロによると、スライス系が持ち球の人が左に引っ掛けてミスをしてしまうのは「過剰反応」が原因ということなんです。右にミスした後や、右にミスしたくないと考えたときに、ついつい左を向いて構えてしまいます。でも体は左に行ったミスに過剰反応していまっていて、無意識にフェースを返そうとしてしまいます。そうすると左に飛び出して左に曲がるボールが出てしまうんですね。いや~僕にも心当たりがありますな~。

そういうミスをなくすために大切なことは、どんな状況でも普段通りのスウィングをすることと江連プロは言っています。ラウンド中にスウィングを調整するのはほぼ不可能なので、自分のスウィングを信じて振り抜くのみなんですって。いやいや、それが簡単にできたら苦労しないですよね。どんな練習をすればそれができるようになるのでしょうか。

江連プロがすすめるのが、ターゲット方向にボールなどの3つの目印を置いてヘッドを振り抜く方向をイメージして打つ練習。ヘッドを入れる場所をイメージするのではなく、インパクト後に抜けていく方向を意識することが大事なんだそうです。そうすることでスウィング軌道が自然と変化していくそうです。

画像: ティアップしたボールのターゲット方向にボールを3つ並べて、それぞれのボールの方向にヘッドを振り抜くイメージで打つ

ティアップしたボールのターゲット方向にボールを3つ並べて、それぞれのボールの方向にヘッドを振り抜くイメージで打つ

さっそく試してみました。まずは右(自分から一番遠い位置)に置いたボールに向かって振り抜くイメージでボールを打ちました。

これね、めちゃくちゃ違和感があって難しい。僕は基本的にスライサーなので、もともと軌道がアウトサイドイン気味だから、右のボールに向かって打つのがめちゃくちゃ気持ち悪い。かなり遠くに向かって打つような感じがします。数球打ってもなかなかうまく当たらなかったです。これは今後、練習したほうがよさそうですね。

画像: いつものようにアドレスをして(左)右(自分から一番遠い位置)のボールの方向に振り抜くとドロー回転のボールが打てる(右)

いつものようにアドレスをして(左)右(自分から一番遠い位置)のボールの方向に振り抜くとドロー回転のボールが打てる(右)

次に左(自分に一番近い位置)のボール方向に振り抜くイメージで打ちました。これはめちゃくちゃ気持ちよく振り抜けます。違和感もほとんどなく、フィニッシュまで振り切れるし、ボールにもしっかり当たります。そして左に飛び出して右に戻ってくるスライス系のボールが打てました。普段からこういう軌道でスウィングしているということなんでしょうね。やっぱり僕の持ち球はスライス系なんだと確認できました。

最後に真ん中に置いたボールに向かって振り抜くイメージで打ちました。これもあまり違和感なく振り切れましたが、自分的には少しだけフォローを外に出している感じがしました。ボールはほぼ真っすぐに飛び出し、ほんの少しだけフェードするかな~って感じでしたね。これは予想以上にいい球が出て驚きました。

画像: 真ん中のボールの方向に振り抜くとストレートボール(左)左(自分に一番近い位置)のボールに向かって振り抜くとフェード(右)

真ん中のボールの方向に振り抜くとストレートボール(左)左(自分に一番近い位置)のボールに向かって振り抜くとフェード(右)

この練習をやってみて感じたのは、やはり僕のスウィング軌道はアウトサイドインなんだな~ってこと。でも、この練習をして、アウトサイドイン軌道を少しゆるやかにすることができれば、いい感じのフェードがいつでも打てるようになりそうだなってこと。いつでもフェードが打てるようになって、逆球の出る心配がなくなれば、こんなに頼もしいことはないですよね。なので、ボールの置き所を調整して、ストレートに近いフェードが打てる軌道を体で覚えていこうと思いました。同時に、右のボールに振り抜くようなスウィングも練習して、ドローが打てないまでも、もっとつかまったボールも打てるように練習したいと思います。

江連プロの言うように、フォローを意識するというのはかなり効果的でしたね。僕はいままでボールをつかまえようと思ったときはインサイドからボールにインパクトしようと考えていました。ヘッドをどう入れようかということを考えていたんですね。これが上手くできたときにはつかまったボールが打てるけど、下からクラブが入りすぎたりするミスが出ていたんです。ヘッドの入れどころばかりを考えると、ボールに当てにいくようなスウィングにもなってしまうしね。

画像: ヘッドを入れる方向で打ち分けようとすると、ヘッドがインから入りすぎたり(左)、ボールに当てるような動き(右)になったりしてしまう

ヘッドを入れる方向で打ち分けようとすると、ヘッドがインから入りすぎたり(左)、ボールに当てるような動き(右)になったりしてしまう

みなさんもこの練習で自分のスウィングの傾向を知って、持ち球を磨くとコースでも自信をもって振り切れるようになるかもしれませんよ。

最後におまけ。

じつはコースでもこれを応用して、少し捕まえるスウィングや、しっかりとフェードを打つスウィングってのをやってみました。ティーショットに限るのですが、ティーイングエリアにある芝の傷とか、ディボット、落ち葉などを利用して、それを目印としてその方向にフォローを出すんです。そうすれば練習と同じような意識でティーショットができます。ぜひやってみてください。

画像: ラウンドではティーショットに限り、芝生の傷や落ち葉などを利用して、クラブを振り抜く方向を意識できる

ラウンドではティーショットに限り、芝生の傷や落ち葉などを利用して、クラブを振り抜く方向を意識できる

落ち葉とかは自分でそこに持ってくるとペナルティになるので気をつけてくださいね。

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