ゴルフコースでのラウンドの際は「到着してから即プレー」ではなく、余裕をもって到着したうえで、ストレッチで体をほぐしたり、ゴルフ場内に併設された練習場で実際にボールを打ってから臨むのがベスト。
ここで問題となるのが、ラウンド前の限られた時間のなかで、どの番手を何球程度打つべきなのか、ということだろう。JJコーチが「とくにビギナーの方にオススメです」というのは「本番を想定して、1球ごとに番手を短くしていく練習法」だ。
「まずは一番長いドライバーで1球打ち、そしてそれがミスショットだとしても割り切ってひとつ下の番手へ……と1球ごとにクラブを変えていき、一番短いサンドウェッジを打ったらまたドライバーに戻って打っていくんです」(JJコーチ、以下同)
なぜこの練習がオススメなのかと言うと「ラウンド直前の練習ではまず『頻繁にクラブの長さが切り替わる感覚』に慣れておくことが大切だからです」とJJコーチは続ける。
「ドライバーなど長い番手を持ったあとに短い番手を振ると、ヘッドがきちんと地面に届かなかったりと、長さのギャップに耐えられずスウィングの感覚が迷子になりやすいです。でも実際のラウンドではグリーンとの距離が縮まるにつれ、使う番手もだんだんと短くなっていき、長さのギャップも生まれてしまいます。もちろんラウンド直前の練習なのでスウィングを大きく変えるなんてこともできず今ある実力で勝負するわけですから、ならばクラブを切り替えて打つ感覚に慣れる練習をしたほうが、いいかなというのが個人的な見解です。1カゴ30球前後程度だとして、だいたい3~4周はできると思います。実際自分の生徒さんでも、この練習をやるかやらないかで違いがハッキリ出たこともあるので、結構効果があるなと思っています」
もちろん、ラウンド直前の練習だけでなく、普段の練習に取り入れるのもオススメ。「アドレスも振り幅も1球ごとに細かく変わるので、漫然と打ってしまう、ということがなくなります。ただ気を遣うことも多いぶん疲れますので、普段の練習であればラスト10球だけ1球ごとに番手を短くして打ってみる、くらいでちょうどいいでしょう」とJJコーチ。ぜひ一度試してみてほしい。
協力/レッツゴルフ銀座