予期せぬ場面でフェースのネック寄りに当たってミスになる「シャンク」。突然のシャンクはその後のプレーにも影響してしまうことも多い。シャンクにはインサイドからとアウトサイドインの2種類のクラブ軌道があるという小島慶太プロ。プロゴルファーでTPIレベル3・タイトリストフィッティングスペシャリスト・トラックマンマスターという3つの肩書きをもつ“三刀流プロ”・小島慶太プロにトラックマンを使って試打し、インサイドからのシャンクをデータを見ながら解読してもらおう。
「インサイドからの軌道でフェースが開いて当たるシャンクになるケースがあります。データを見ると9.2度インサイドアウト、フェースの向きは21.3度開いてネックに近い部分に当たったことでシャンクになったことがわかります」(画像A)(小島慶太プロ、以下同)
PWで打った計測データを見ると9.2度と大幅なインサイドアウトで入射角は0.6度ダウンブローとほとんどダウンブローには入っていない。このケースのスウィングのエラーは右足が早く上がることで起きるシャンクだと小島プロ。
「ダウンスウィングで体を回そうとはするものの、骨盤や腰は回らずに右足がボール方向に出てしまい手元の通り道をふさいでしまうことでヘッドの位置がずれてネック付近に当たるシャンクになるケースです」(画像B)
ダウンスウィングで下半身の回転でリードしようとして右足で踏ん張ってしまうとかかとが上がってひざが前に出てシャンクの要因になるという。そこでダウンスウィングではお腹を引っ込める意識が必要だと小島プロ。
「ダウンスウィングでお腹を引っ込める意識を持つと腹筋が収縮し回転力に変換できます。そうすることによって左足を踏み込めるし左サイドの回転が生まれるので、右ひざやお尻が前に出ることなく手元の通り道が確保され懐の広いスウィングで振り抜けます」(画像C)
インサイドアウトでフェースが開いてシャンクになる対処法は、お腹を引っ込める意識でスウィングすること。お尻が前に出るクセがある人は普段のスウィングから意識することでスウィングが改善できるはず。忘れずにやってみよう!
撮影協力/ゴルフアップ