まさに今からゴルフを始める、あるいはゴルフに触れ始めたばかりというビギナーは、まず打ちっ放しなどの練習場でゴルフクラブを振る感覚、ボールを打つ感覚に慣れていくのが最初の一歩。ただ、ここで問題となってくるのが練習の頻度だ。
もちろん毎日ゴルフクラブに触りボールを打てるのが理想だが、そこまでの時間を確保するのは難しいだろう。JJコーチは「本当に始めたてという状態なら、3~4日練習の間隔が空くくらいが許容範囲で、5日空いたらスウィングの感覚ってまるっきり抜け落ちてしまいますね」という。
「ゴルフに限らず道具を使うスポーツは、まず道具に慣れることが重要です。始めたてのうちはまずゴルフクラブを振り、小さいボールを打つという感覚を覚えてほしいんです。そのためにはあまり日を空けず、忘れないうちに感覚的な要素を積み重ねていくことが大切ですよ。とくにゴルフクラブって、日常生活にはまずない、振り慣れない特殊な道具ですからね」(JJコーチ、以下同)
とはいえ、少なくとも3~4日に1回練習となると、ビギナーどころかそこそこ慣れたゴルファーからしても高めの練習頻度。「たとえば『2週間に1回打ちっ放しに行くのがギリです』と言うのであれば、その1回の時間を単純に長くしましょう」とJJコーチ。
「先に挙げた3~4日間隔の練習なら1時間程度。対して、ある程度日が空くならそのぶん1回で2時間程度練習しましょう。要は頻繁に練習に行くか、1回の練習を長くするか、の2択なんです」
またゴルフクラブを振る感覚を身につけるためには、ボールを打つ練習だけでなく、自宅での素振りなども有効な練習。ただし気をつけてほしいこともあるという。
「素振り用の練習器具は、始めたてのうちは使用をあまりオススメしません。というのも、あくまで振り慣れたいのは自分が使うゴルフクラブであって、長さも重さも異なる練習器具が振れるようになっても仕方がないからです。もちろんスウィングの基礎ができてくれば、素振り用の練習器具を使った練習が実際のスウィングの感覚とリンクしてきますが、そもそもゴルフクラブを振る感覚がなければ仕方がないですからね」
もちろん、これらはあくまでゴルフを始めたばかりのビギナーに限った話。上達のためには練習頻度が高いに越したことはないにせよ、ある程度ゴルフクラブを振る感覚に慣れていれば日が空いても完全に忘れてしまう、なんてことはないだろう。まずビギナーゴルファーは、意識して練習間隔を短くする、あるいは日が空くならば1回の練習時間を長くすることを意識してみてほしい。
協力/レッツゴルフ銀座