9月16日から3日間の日程で開催される「住友生命東海レディス」。プロゴルファー・中村修が注目するのは初優勝を史上最年少の公式戦で飾った川﨑春花、尾関彩美悠、佐藤心結の19歳トリオ。現地からのレポートをお届け。

先週の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で初優勝を飾った川崎春花選手ですが、同じプロテストに合格した同い年19歳の尾関彩美悠、佐藤心結の2名もレギュラーツアーでシード獲得、初優勝を目指しています。川崎選手が劇的な初優勝を挙げたことで俄然火がついている19歳トリオの練習ラウンドについて歩いてきました。

川﨑選手はその前々週のステップアップツアーで優勝していたので、じつはツアーをまたいで出場2試合連続優勝となっていました。史上最年少の公式戦優勝ということもあり一気に注目され初日は山下美夢有、西村優奈というポイントランク上位選手との注目組での組合せになっています。

練習ラウンドでは疲れもあるとは思いますが、グリーン上とグリーン周りを入念にチェックしている姿はすっかりツアーに慣れた選手に映ります。

画像: 「住友生命レディス東海クラシック」で注目の19歳トリオ。左から尾関彩美悠、川﨑春花、佐藤心結(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

「住友生命レディス東海クラシック」で注目の19歳トリオ。左から尾関彩美悠、川﨑春花、佐藤心結(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

先週のスタッツ通りの力強いドライバー、アイアンショットを見ると好調さは持続している様子。アプローチとパットの上手さが中学生時代から光っていたというので、ショートゲームをじっくりと見てきましたが、確かにライや状況に合わせて弾道の高さを変化させ想定したカップにピタリと寄せていました。オーソドックスで基本に忠実な打ち方でクラブが変に遊ぶことなく入り方も安定していましたので、ショット次第で上位争いに加わってくることでしょう。

川﨑春花はグリーン上とグリーン周りを入念にチェック(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

続いて、佐藤心結選手。今季レギュラーツアー27試合に出場し7試合連続予選落ちを経験しながらも6月からは安定して予選を通過し「ニチレイレディス」で5位、先週は4位タイで終え544.18ポイントを獲得し堂々26位にランクしています。恐らくシード権獲得は問題ないと思いますので残るは初優勝を目指しています。先週はホールアウト後の川﨑選手を真っ先に祝福する姿が見られましたが「自分にもできる。次は自分の番」という気持ちになったといいます。ショット力は申し分ないのでショートゲームのレベルアップでリカバリー率が上がると自ずとチャンスは増えてくるでしょう。

画像: ポイントランク26位に位置する佐藤心結。シード権はほぼぼ手中にし残るは初優勝を目指す(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

ポイントランク26位に位置する佐藤心結。シード権はほぼぼ手中にし残るは初優勝を目指す(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

最後に尾関彩美悠選手。昨年のプロテストでトップ合格したコースで開催された先週は29位タイに終わり悔しさが溢れていたといいます。同い年の公式戦優勝でもっとも燃えている選手の一人です。攻めるプレースタイルながらも慎重でリスクを冒すというよりはチャレンジングなプレースタイルといえるでしょう。これまで16試合の出場でベスト10は3回でポイントランク247.48で66位に位置しています。新ドライバーを投入する予定ですし上位進出が期待できるでしょう。 

画像: プロテストトップ合格の尾関彩美悠。ポイントランク66位から初優勝と初シード入りを目指す(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

プロテストトップ合格の尾関彩美悠。ポイントランク66位から初優勝と初シード入りを目指す(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

川﨑選手に話を戻すと、レギュラーツアー10試合の出場で獲得ポイントはわずかに29.81ポイントでしたが公式戦の優勝ポイント400ポイントを加えて36位へとジャンプアップしました。メルセデス・ポイントは、3日間の大会では200ポイント、4日間では300ポイント、公式戦で400ポイントが優勝が獲得できます。4日間大会の2位は180ポイント、公式戦の2位は240ポイントになっているので残る4日間大会や日本女子オープンでは川﨑選手と同じことがどの選手にも起きる可能性が残されています。黄金世代から続く若年層の活躍はまだまだ続きそうです。明日の初日も現地からお届けします。

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