みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はまあまあのアウトサイドイン軌道のスウィングで、かなりスピン量が多いんです。なんとか直したいと思うのですが、どうしてもトップから手でボールを打ちに行ってしまうので、腕が体から離れてしまったり、体がのけぞってしまったりするんです。
週刊ゴルフダイジェスト9/27号の連載漫画”江連忠「新・モダンゴルフ」”に腕が体から離れないように、腕の通り道を意識するドリルのことが書かれていました。これって僕にピッタリな練習なんじゃないの? ってことで、さっそくやってみることにしました。
まずは腕の通り道を体感するために、ラジオ体操の「体をねじる運動」をやります。なぜラジオ体操? と思いますが、この「体をねじる運動」をすることで、腕が通るべき道を自然に通るのだそうです。
とりあえずやってみましたが、この動きで大事なことは、とにかく腕の脱力。腕の力を抜いて、体の回転に腕がついてくるような動きになれば、腕が通るべき道を自然に通ってくれます。なるほど脱力して腕を振るというのはこういう感覚なんだな~ということがよくわかります。よく言われる「でんでん太鼓」的な動きですね。ラウンド中、ショットを打つ前にこの運動をするのも効果があるんじゃないかと思います。
江連プロによると、腕の通り道をイメージするためのポイントは前傾キープ。それを体感するためには左手でクラブを地面に立て、クラブと体の間にスペースを作ります。そのスペースが腕の通り道になるので、立てたクラブが傾かないように右手を振れれば成功ということです。
やってみましたが、たしかに腕の通り道がしっかりとイメージできますが、けっこう前傾をキープしたまま腕を振るのがしんどいです。立てたクラブが動いてしまいますね。いかに普段前傾キープができていないかってことがわかりました。
もうひとつ、前傾姿勢のまま壁に頭をつけてシャドースウィングするのもいいそうです。前傾が保てるし、体の捻転に合わせて腕の正しい通り道が体感できるとのこと。
これも思ったよりキツいですよ~。体が硬いってこともありますが、頭の位置が動かないようにスウィングするのが大変です。トップの位置まで手を上げていくと、確実に頭が壁から離れます。絶対こんなに前傾をキープしたままスウィングできてないな~と思いますね。ゆっくりとやればストレッチにもいいんじゃないのかな? と思いました。
最後に腕が通る入り口を確保するドリル。江連プロによると、ハーフウェイダウン(腰の高さ)でグリップエンドがボールを指していれば、腕の通り道の入り口が確保できているということらしいです。グリップエンドがボールよりも体側や外側を指してしまうと、通り道の入り口が確保できていないということなので、当然腕は正しい通り道を通らなくなってしまいます。
入り口が確保できているかを確認するには、右手でグリップの先のシャフトを持つくらい短くクラブを持ち、トップから腰の高さまでクラブを下ろします。そのときにグリップエンドがどこを指しているのかを確認するといいそうです。
やってみると、やはり僕の場合、なにも意識しないでクラブを下ろしてくるとボールよりも体側を指してしまいます。やはりトップから切り返しでクラブが体から離れてしまい、アウトサイドからクラブが下りてきてしまっているようです。グリップエンドがボールを指すように下ろしてくると、かなり右わきも締まり、インサイドからクラブが下りてくる感覚がありますね。ただ、僕の場合かなり意識しないとその動きにはならないので、ゆっくりした動きで何度も確認しながらやったほうがよさそうです。やはり前傾角度をキープすることと、下半身から動くことを意識しないと腕は正しい通り道を通ってくれませんね。あと脱力も。
今回やってみたことはすべて家の中でも簡単にできることなので、少しずつでも毎日やれば、だんだんと腕が正しい場所を通るようになってくると思います。やはり腕に力が入っていると難しくなるので、最初にやった「体をねじる運動」もセットでやるのがいいんじゃないかと思いました。
腕が体から離れたりするのはアマチュアには多いミスなので、それが直ればショットの精度も上がってくると思います。ぜひ正しい腕の通り道を体感してみてください。