現在は第5世代になっている「ディアマナ」シリーズですが、今回の「ディアマナGT」はディアマナ青・赤・白シリーズのどこにも属さず「何色にも染まらない」として誕生した第4世代の「ZF」の後継モデルで40、 50、 60、 70、 80グラムの5つのシャフト重量が用意されています。
今回はアマチュアゴルファーの装着率が高い50グラム台の「GT50」 を検証します。「GT50」にはR、 SR、 S 、X、 TXの5つのフレックスがありますが、今回はその中でSRと Sを検証しました。
光沢のある外観は高級感を感じさせてくれるディアマナ共通のデザイン。「TB」「PD」よりもカラーは落ち着きのあるグレーが基調になっています。カラーからも「ディアマナZF」の後継のイメージだとわかります。さっそく打ってみました。
手元側はしっかりした印象ですが、硬すぎずに切り返しのタイミングの間は取りやすいシャフトだと思います。手元側からシャフト中間部にかけて剛性は落としてあり、中間部は軟らかめです。先端部の剛性は硬めですが、中間部との剛性の差で加速するしなりを感じますね。先端部の走り感は前作「ディアマナZF」に比べてやや抑え気味で安定感にふった印象ですね。
「50S」は「ディアマナ」らしく叩ける感じを残しつつ、振っていけるシャフトですね。「ディアマナ」シリーズの中で、もっともスウィンガータイプの方に振りやすく感じるシャフトなのではないでしょうか?
「50SR」ならさらに操作しやすく、しなやかさもありますのでボールをつかまえてくれます。ドローボールもイメージしやすく感じます。ドライバーの弾道が高く、バックスピン量が多めでボールが吹け上がり気味の方には大きくメリットがあるでしょう。
弾道が高くない方はヘッドによってはボールが上がりにくく感じると思います。ボールが上がりやすいヘッドかロフト角が多めのヘッドのほうがより安定感があります。
結論をいえば「ディアマナGT」は50グラム台ならアスリート系シャフトでも使いやすく感じ、一般のゴルファーにも使いこなせると思います。フレックスはSR を基準に上下のフレックスを選ぶのがオススメです。
人気の「ヴァンキッシュ」と比較してみた
一緒に打ち比べると「ディアマナGT」に比べて「ヴァンキッシュ」には軽量シャフトらしいスピード感がありますね。シャフト自体が動いてくれて実際にヘッドスピードも上がります。
ボールのつかまりに関してはどちらのシャフトもいいと思います。
先中調子の「ヴァンキッシュ」のほうがややつかまりますが、ボールが大きく左に巻き込むような弾道になることはありません。打ち出し角は「ヴァンキッシュ」のほうが高めです。バックスピン量はどちらもロースピンですが、計測上は「ディアマナGT」がやや低めになりました。
ボールの弾道を抑えたい方や、自分でシャフトを振ってボールをつかまえていきたい方、ヘッドとのマッチングの都合でショートレングスで使う方は「ディアマナGT」。
スウィングでシャフトを振り抜きオートマチックにボールをつかまえてくれるイメージを求めている方、シャフトレングスを長めに考えている方はヘッドスピードがアップして飛距離が出しやすくなる「ヴァンキッシュ」がおすすめです。