ヤマハゴルフのニューモデル「インプレス ドライブスター」のアイアンをプロゴルファー・堀口宜篤が試打! どのような性能になっているのか確かめた。

“プラス2番手の飛び”でお馴染みのヤマハゴルフの「インプレスUD+2」シリーズ。その飛距離性能と寛容性から人気を博していた同シリーズの後継作となるのが、2022年10月21日に発売が予定されている「インプレス ドライブスター」シリーズだ。

本シリーズは過去作と同様、やさしさと飛距離を追求したうえで見た目のカッコよさにもこだわっている。アイアンに関しては、7番でロフト25度とストロングロフト設計でポケットキャビティ構造である点は、2020年に発売された「インプレスUD+2」の現行モデルと同じ。しかし「構えた感じは、少なくとも飛び系には見えないですね」とプロゴルファー・堀口宜篤は言う。

画像: ヤマハゴルフ「インプレス ドライブスター」アイアン(写真は7番、ロフト25度モデル)

ヤマハゴルフ「インプレス ドライブスター」アイアン(写真は7番、ロフト25度モデル)

「構えた印象ですが、『インプレスUD+2』と比べると非常にスッキリとしています。ソールの幅はスリムになっていて薄め、構えたときに後ろから出っ張って見えないですし、トップブレードも厚過ぎず薄すぎず、やさしさを感じられつつもシャープさもある絶妙な塩梅です。ネック周りもグースっぽさを消していて、非常にアドレスしやすいです。バックフェースもスッキリしていて、ポケットキャビティというより中空アイアンみたいな仕上がりになっていますね」(堀口、以下同)

飛距離性能ややさしさを高くしつつ、シャープな形状を獲得できたのは、ステンスレス系の新素材「X37」の採用も大きい。これにより、ソールの厚みを1.1ミリまで薄くしつつ、反発性能を向上しているという。また、キャビティ部に46グラム(7番の場合)の高比重タングステンウェートを入れ、低重心化も果たしている。また、フェース裏にリブを配置することで「打点・重心」と「フェースがたわむポイント」のズレを近づけて、飛距離アップの効率化も図られているという。

ではここからは、7番のヘッドに日本シャフト「N.S.プロ850GH neo」のSフレックスを組み合わせたモデルで堀口に試打を行ってもらった際の、結果の平均値とインプレッションを見ていこう。

【堀口のインプレス ドライブスター(7番)の試打結果】
HS39.4m/s キャリー189Y トータル204Y 打ち出し角14.7度 ボール初速56.5m/s スピン量4314rpm

「まず、飛距離がもはや“プラス2番手”では収まらないくらい飛んでいますね。アイアンの域を超えてると感じるくらい初速が出ています。飛距離性能は申しぶんないですが、そのうえで高さもしっかり出ているのがポイント。ロフト25度にしてはかなり球が上がってくれますね。46グラムのタングステンウェートが効いている感じがします。がっつりカット軌道で打ってみても、耐えてくれて飛距離ロスはかなり抑えられていました」

打感に関しては「『やや弾くな』程度の印象ですね。ステンレスなのもあってもちろん少し弾く感じはありますが、そこまで球離れが早いわけでもないです」と堀口。また、打ち方に関しては「今までのインプレスUD+2よりソールがスリムになったぶん打ち込みやすいですが、やはり滑らせて払い打つくらいの打ち方がちょうどよさそうです」という。

「まとめると、かなりぶっ飛んで、高さも出て、スピン量はやや控えめですがそのぶん高さで止めてくれるアイアンと言えます。流石はUD+2の系譜ですね。カット軌道のスライスで悩んでいる方にはとくにオススメ。カット軌道で打ってもサイドスピンは抑えつつバックスピンはちょっと増えてくれるので、何ならいい感じの球になってくれますね。今回試打で使用したシャフトはメーカーが用意しているラインナップのなかではしっかりめで、もうひとつカーボンの『スピーダー NX for Yamaha M423i』もあります。そちらだと、ヘッドスピードが遅めの方でも飛ばしたうえでもっと上がって止まってくれそうです」

協力/PGST

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