ポイントはスパット（目印）の見つけ方！　「ニアピン」ゲットの秘策をプロに聞いた

コンペでの「ニアピン賞」狙いだけに限らず、パー3で確実にグリーンにオンさせて、しっかりとパーを取るということはスコアメイクにおいても重要だ。

「グリーンに乗せるだけではなく、ピンの近くに寄せる、ピンの近くを狙うというなら、より方向性が重要になってきます。そのためにはティーイングエリアにある使えるものを全部使いましょう」（以下、香西プロ）

ピンに対して真っすぐに構える。真っすぐに構えられる方法を日ごろから意識して作り、ショットの前に確実にそれを再現するといいという。

「まずティーマーク。丸いものはできませんが、棒状のものならそれの直線部分を使いたいですね。そのためにスタンスをティーマークより外にとって構えてもいいでしょう」

スタンスはティーマークより外でもルール上は問題ない。真っすぐに構えるためにはそういう秘策もありだという。

「そしてやはり重要なのが真っすぐ構えるためのスパット（目印）の取り方です。自分で目印を置くのはルール違反ですので、ボールとピンを結んだときスパットとなるものがある所にティーアップします。違う種類の草が生えていたり、芝が削れていたりそれを見つけてティーアップしたいですね。飛球線前方だけでなく後方にも見つけられると、より真っすぐに構えられます」

いい感じで真っすぐに構えられるスパットを見つけられたとしてもさらにポイントがある。

「ふたつのスパットは必ず自分の視界の中にあるようにしてください。いくらピン方向を指すのにピッタリなスパットを見つけたといっても、視界から外れてしまうとアドレスしてから顔を動かして確認しなければならなくなります。その動きが方向性のズレやスウィング軌道のズレを生んでしまうのです。ですから『スパットは必ずアドレスしたときの視界の中に』と覚えておきましょう」