ヤマハゴルフのニューモデル「インプレス ドライブスター」。前作にあたる「インプレスUD+2」シリーズから多くのゴルファーに支持を得ていた飛距離性能と寛容性は、フェアウェイウッドでも同様に継承されている。
高い強度を持つステンレス系の新素材「X37」を採用することでより精密な設計と高い反発性能の実現が可能に。またクラウンにもカーボン素材を使用することで、重心の高さは19ミリとかなり低重心設計を実現。これによって高弾道で飛ばしつつ寛容性にも優れているという。
そして、見た目のよさにもこだわっているのがインプレス ドライブスター。フェアウェイウッドも「かなり構えやすく、やさしさを感じさせる工夫がなされていると思います」とプロゴルファー・堀口宜篤は言う。
「アドレスしてみると、かなりスッキリ見えますね。一般的なフェアウェイウッドよりも0.5インチほど長い43.5インチ(3番の場合)で、ヘッドはすごくシャローでイケメン。少しつかまるイメージがあります。クラウンはカーボンで黒色と締まった感じに見えつつフェース面はシルバーと、シャローでありつつもすごくボールを拾ってくれる印象があります。これがもしフェース面も黒色だったとしたら塊感が出て少し難しく感じてしまいそうなのですが、カラーリングも含めてやさしさを感じられる工夫がされていますね」(堀口、以下同)
ではここからは、3番(ロフト15度)のヘッドにフジクラと共同開発した「スピーダーNX for Yamaha M423 f」のSフレックスを組み合わせたモデルで堀口に試打を行ってもらった際の、結果の平均値とインプレッションを見ていこう。
【堀口のインプレス ドライブスター(3番)の試打結果】
HS42m/s キャリー198Y トータル220Y 打ち出し角10.2度 ボール初速59.1m/s スピン量3114rpm
「シャフトがやや長いのもあってか意外とシャフトがしっかりしています。シャローなので非常に球を拾ってくれて、安心して振っていけますね。数値だけ見たらミニドライバーなんじゃないかというくらい飛距離も出ますし、ちゃんとつかんでくれていて、右に逃げず真っすぐ飛んでくれます。引っかけるイメージも湧かないので打ちやすいですね」
構えた段階で感じたのは「やさしさ」だったが、でも実際に振ると「球も強い」と驚いた堀口。
「とくにアベレージゴルファーがやさしく感じるフェアウェイウッドって、つかまりのよさや見た目のバランスがすごく難しいと思うのですが、インプレス ドライブスターはアドレスしてもスッキリ見えるし、この顔でこれだけつかまってくれて、さらにこれだけ飛んでくれるなら十二分過ぎますね」
また、純正シャフトの「スピーダーNX for Yamaha M423 f」はS・SR・Rと3段階のフレックスが用意されているが、どのフレックスと組み合わせてもクラブバランスがD2に統一されているというのも「素晴らしい点」だと堀口は言う。
「今回試打したSフレックスは、ある程度しっかりとしていて振っていける印象でしたが、フレックスを落としていくともうちょっとしなりが入ってきて、まただいぶ違った印象になりそうだなと感じました。そのうえで、クラブバランスがどのフレックスでもD2でそろえられているから、ゴチャゴチャ考えず試打してフレックスだけ合うものをチョイスすればオッケーっていうのは、すごく選びやすいし助かりますね。純正のシャフト1本の3つのフレックスの違いだけで、かなり幅広いゴルファーに対応していると思います。ヘッドについてもシンプルに顔もいいし性能もいい、かなり長く使えるヘッドだと感じました」
協力/PGST