「2+ TOUR」。それがUSGAの適合リストにリストオンしたキャロウェイのニューモデルの名だ。
掲載情報によるとロフトのラインナップは10.5度のみ、そしてその形状からもドライバーであると思われる。また、フェースには「FLASH FACE SS22」と印字されていることが明記されており、もはやお馴染みとなった専用設計のAIフェースが採用されていることが想像できる。
いっぽうでモデル名およびソールに書かれた「2+」という表記が気になるところ。この「2+」は、おそらくだが「2番ウッドよりもさらに飛ぶ番手」であることを示していると思われる。実際、キャロウェイの現行モデル「ローグST」のフェアウェイウッドでは、3番よりもわずかにヘッド体積が大きくロフトを立たせたモデルを「3+」と呼称している。
形状はドライバーに見えるが、比較対象に挙がるのが2番ウッドと言わんばかりのネーミング……これらの要素を考えると「2+ TOUR」は“ミニドライバー”なのではないかと想像できる。残念ながら適合リストにはヘッド体積に関する記述はなく、推測の域は出ないものの、可能性は非常に高いと言えるだろう。
昨今はヘッド体積がルール上限である460ccの大型ヘッドドライバーが主流となったが、ヘッドサイズ・クラブ長が短いミニドライバーにも多くの需要がある。実際テーラーメイドはそのニーズに応えるべく、2019年に「オリジナルワンミニドライバー」(ヘッド体積275cc)、2021年には「300ミニドライバー」(ヘッド体積307cc)を世に送り出している。
裏を返せば、昨今のミニドライバー市場は現状テーラーメイドの“一人勝ち”状態とも言えるわけで、そこにキャロウェイが一石を投じようとするのは何も不思議ではない。引き続き続報に注目だ。