11月11日発売のピン「G430」シリーズ。日本で売られている海外ブランドのクラブの中でも「やさしいクラブ」の代名詞といっても過言ではないほどの評価を受けてきているピンの「G」シリーズのニューモデルをゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が分析した!

11月11日に最新モデル「G430」シリーズが発売されます。ドライバーのラインナップは「G430 SFT」「G430 MAX」「G430 LST」の3モデルです。
今回は発売を間近に控えた「G430」シリーズを検証していきたいと思います。そして今回は前モデルの「G425」シリーズではなく、2代前のモデルになるのにまだまだ使っている方も多く、「G」シリーズの中で評価の高い人気モデルの「G410」シリーズとも比較して検証していきたいと思います。

画像: さらに安定性に磨きがかかった標準モデルピン「G430MAX」(テストシャフトはALTA J CB BLACK フレックス S)

さらに安定性に磨きがかかった標準モデルピン「G430MAX」(テストシャフトはALTA J CB BLACK フレックス S)

ロフト角は9、10.5、12度。構えた感じはひと目でピンのドライバーだとわかるヘッド形状で歴代モデルのイメージを引き継いでいるヘッドシェイプです。

ソールはすわりがよく、フェースが右に向くような感じはありません。マットブラックのクラウン部分は空気抵抗を軽減するタービュレーターの突起の盛り上がりが高くなり更に存在感を増した印象です。ヘッド体積は460ccですが、ヘッドのクラウン部分後方にイメージカラーのライムグリーンのラインが入った事で視覚的にヘッドシェイプが締まってシャープに見えますね。

さっそく打ってみました。打球音がかなり変わりましたね。歴代モデルよりも打球音が低くなりましたとくに前作「G425」は打球音に関して評価が分かれたこともあるのでしょう。「G430MAX」はヘッド形状と新しいサウンドリブの搭載でかなり打球音に拘った印象です。打っていてとても心地よく感じます。

一般的に打球音が高いとフェースの打球感まで硬く感じる場合が多いですが、打球音に好みがあるとしても「G430 MAX」の打球音が嫌な音に感じる方は少ないでしょう。
振っていて感じたのはスウィング中に感じるヘッドの存在感が軽く感じられます。テストした「G430 MAX」のヘッド重量はスリーブなしで198グラム、非常にスムーズに振り抜きやすく感じられますね。ピンのドライバーは歴代のモデルすべてモーメントの高さからヘッドスピードが上がらない印象があったのですが「G430MAX」はスピード感を感じることができました。振りやすさに関しては歴代モデルとは違う重心設計に秘密がありそうです。

打っていて感じたのはフェースセンターに当たりやすいということ。歴代モデルもフェースセンターに当たりやすい印象ですが、「G430 MAX」はさらに当たる印象です。フェースセンターで当たったからといってもまっすぐ飛ぶかどうかはアタックアングルにより変わりますが、「MAX」はとにかく直進性能が高いのが特長じゃないでしょうか、左右ブレの少なさを感じられます。

画像: 直進性が高いうえに振りやすくなった

直進性が高いうえに振りやすくなった

練習場でのテストでもターゲットに対してブレ幅が少なく、多少フェースが開いて当たった際の右への曲がり幅も従来モデルよりも少なくなってます。とにかく安定感がすごく直進性能の高さにさらに
に磨きがかかった「G430 MAX」のパフォーマンスが感じられました。

性能面で進化を感じた部分は「ボールスピード」です。体感的にもボールの飛び出しのスピードも速く、初速が出る印象です。とくにフェース上下の打点ブレに強いヘッド特性によって平均してボールスピードはアップするので飛距離にもいい影響が出ると思います。飛距離ロスが少ないので平均飛距離もアップするでしょう。

今回は9度と10.5度、どちらもテストしましたが、10.5度はボールは比較的上がりやすい印象です。バックスピン量はそれほどロースピンではありません。装着するシャフトやロフト選びによって弾道は変化するのでシャフトを合わせてベストなセッティングがみつけられる優れたヘッドだと思います。フルモデルチェンジながら細かい部分のブラッシュアップで完成度を高めてきた「G430 MAX」はコースでさらに結果の出るヘッドに進化しています。

画像: いまも人気の「G410PLUS」と比較してみた

いまも人気の「G410PLUS」と比較してみた

「G430」が発売されると2世代前のモデルになりますが、プロ・アマ共に使用している方が多くいるピンのドライバーの人気モデルになっている「G410 PLUS」ドライバー。人気の理由は「トータルバランスの高さ」ですが、実際に「G430 MAX」と打ち比べて違いを検証してみたいと思います。

マット塗装のダークグレーのヘッドは「G430 MAX」と比べるとややオープンフェースに見えますね。フックフェースが嫌な人は構えやすく感じる方も多いでしょう。打球音は「G430MAX」と比べると金属的で高めの打音です。心地良い弾き感で嫌な感じはしませんが、オフセンターヒット時にはやや高い打音になりますね。

振りやすさは「G430MAX」が上回ります。テストヘッドの重量はスリーブ装着なしで約198グラムでほぼ一緒でしたが「G410PLUS」は重く感じますね。スウィング中のスピード感は結構違います。もっとも違うのは性能面「ミスヒットへの寛容性」、これはスイートエリアが広い「G430MAX」が有利です。「G430MAX」と比較すると「G410PLUS」のほうが芯を外した際(とくにフェース上下)の飛距離のロスが大きい感じがありますね。
最大飛距離はそれほど大きな差は出ないとしても平均飛距離「G430」が有利だと思います。
「G410PLUS」で満足している方もフィーリングとトータルで性能面がアップした「G430MAX」は試してみて損はないクラブだと思います。

This article is a sponsored article by
''.