ヤマハゴルフが送り出す「インプレス」シリーズの最新モデル「インプレス ドライブスター」には、お助けクラブとして知られるユーティリティも、もちろんラインナップされている。
高い強度を持つステンレス系の新素材「X37」を採用したボディにカーボンクラウンを組み合わせ、低重心化と高慣性モーメントを実現。フェース素材も「X37」にすることで、反発性能と寛容性を高めている点も同シリーズのフェアウェイウッドと同様だ。
そして「9インプレス ドライブスター」の各番手に共通している「『やさしくて飛んで、見た目もいい』という点はユーティリティでもしっかりと感じられます」とプロゴルファー・堀口宜篤は言う。
「前作の『インプレスUD+2』はつかまるイメージが強い見た目だったのですが、インプレス ドライブスターは見た目がすごくスッキリしていますね。トップラインからフェースの立ち上がりがシルバーカラーで非常にアドレスしやすいです」(堀口、以下同)
では続いて、5番(ロフト20.5度)のヘッドにフジクラと共同開発した「スピーダーNX for Yamaha M423 u」のSフレックスを組み合わせたモデルで堀口に試打を行ってもらった際の、結果の平均値とインプレッションを見てみよう。
【堀口のインプレス ドライブスター(5番)の試打結果】
HS39.3m/s キャリー193Y トータル214Y 打ち出し角12.9度 ボール初速56m/s スピン量2883rpm
「まず打ってみて感じたのは球が強いこと。これは20.5度と5番にしてはややストロングロフトである点も大きいでしょう。そのぶん少しスピンは少なめですね。そしてボールをほどよくつかまえて高さも出してくれます。打感はちょっと弾きつつも、シャフトのしなりがあるぶんフェースにボールが乗って、押し出していってくれる感触がありましたね。何より、このスッキリしていてめちゃくちゃつかまるようには見えないルックスで、インプレスUD+2のような飛距離性能とやさしさ、つかまり性能がありますから、本当に楽で、心地よく打てますね」
専用シャフトについては「クラブバランスがD2と重めなこともあってシャフトのしなりは感じますが、ちゃんとインパクトに合わせて戻ってきてくれますね。Sフレックスでシャフト重量が62.5グラムあるので、ちょうどいい感じです。シャフトも含め、クラブ全体の出来がいいと言えますね」と評価。もちろんフルスウィングでなくハーフで打っても「ちゃんと戻ってきてくれる感触があります」という。
総括としては「インプレスUD+2が持っていたやさしさや飛距離性能といったよい部分は引き継がれて、見た目がさらによくなったのがインプレス ドライブスターだという印象です」と堀口。では最後に、どんなゴルファーにインプレス ドライブスターはオススメできるのか教えてもらおう。
「やはりスライスに悩むゴルファーにはオススメと言っていいでしょうね。実際カット気味に打つと、飛距離ロスを抑えながら右に曲がらず耐えてくれます。さらにもともとやや少なめだったスピン量がちょっと多めに入ることで、本当にちょうどよい球になるんですよね。ターゲット層のゴルファーが悩む部分をよく理解して設計されているなと思います。前作のインプレスUD+2と同様、とくに同じリズムで振っていくスウィンガータイプの方にはオススメと言えます」
協力/PGST