米女子ツアー(LPGA)公認大会でもある今大会で優勝すればLPGAの出場権を獲得できます。年末の予選会(Qシリーズ)のエントリーを済ませた勝みなみ、西村優菜選手はのどから手が出るほどほしいタイトルではないでしょうか。「調子も悪くないので自信を持って、あとはパターが入れば」と勝選手は優勝への意気込みを話してくれました。
渋野日向子、古江彩佳、笹生優花の3名はLPGA選手として出場しています。渋野選手は先週「三菱電機レディス」の最終日に上位に駆け上がり、上り調子で臨んできます。
ディフェンディングチャンピオンの古江選手は、帰国した週に優勝、翌週は8位タイで終えた後、1週間の休みをとっての出場です。先週の休みの間に「フラットになり過ぎていたスウィングを少しアップライトに調整しながら」とラウンド後の会見で調整内容を話してくれました。プロアマ大会の数ホールを見ると、ドライバーも狙い通り、打ち下ろしのパー3では1ピンにつけるなど好調さを感じました。ルーキーイヤーにスコティッシュ女子オープンで優勝を飾り、ポイントランク17位と堂々の成績を収めています。冷静なプレーで自分のプレースタイルを貫く強さを見せてくれるでしょう。
![画像: 1週間の休みの間にフラットになり過ぎたスウィングをアップライトに調整して初日に臨む古江彩佳(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/11/02/aa3d8adbecdad3019b616ffec84fc7ac2346a6ee.jpg)
1週間の休みの間にフラットになり過ぎたスウィングをアップライトに調整して初日に臨む古江彩佳(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)
笹生優花選手は、序盤は上位フィニッシュも見られましたが、中盤は予選落ちが続く苦しい時期もありました。しかし10月に入ると2位、8位タイと復調してきています。用具はキャロウェイとの契約ですが、未だ使用する三浦のアイアンで放つ強く高い弾道には惚れ惚れします。まだ残り試合もあるが今季はどんなシーズンだったかを聞かれると「いい時も悪い時もありましたが、いろんな経験ができて楽しくできたので、悪い一年ではなかった」と振り返りました。
![画像: 間近2試合で2位、8位タイと少子を上げている笹生優花(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/11/02/ed9ec83250e314ee9e94bdf0ed3d89037cd7fd2c.jpg)
間近2試合で2位、8位タイと少子を上げている笹生優花(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)
と、駆け足で3名を紹介しましたが、ここでもう一人世界ランクNo.1 になったばかりのタイの19歳アッタヤ・ティティクル選手に注目します。3年前の国内女子ツアー「センチュリー21」に出場した際にも取材したことがありますが、14歳でタイで開催された欧州女子ツアーを制し、16歳でプロ転向、21年シーズンには欧州女子ツアーで年間女王にも輝いています。今季からLPGAに参戦しルーキーイヤーながら2勝を挙げポイントランクも2位と世界ランク1位にふさわしい成績を収めています。
![画像: 世界ランクNo.1 の19歳アッタヤ・ティティクルはウッドもアイアンも日本製のシャフトがお気に入り(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/11/02/fc82934ba05b5920baeac3d259237f6cc62b177d.jpg)
世界ランクNo.1 の19歳アッタヤ・ティティクルはウッドもアイアンも日本製のシャフトがお気に入り(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)
現地取材に恵まれた3月末の「JTBCクラシック」では、最終日に64でプレーしプレーオフで今大会も出場するナンナ・マドセンを破り、ルーキー初優勝一番乗りを見せてくれました。今日のプロアマ大会で数ホール歩きましたが正確で飛距離のあるドライバーショットと特にパッティングの上手さが感じられました。
![画像: 正確なドライバーショットとパッティングの上手さが目を引いたアッタヤ・ティティクル(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/11/02/524b3e3fed9857ed5daabe21cad6b591236c7ba0.jpg)
正確なドライバーショットとパッティングの上手さが目を引いたアッタヤ・ティティクル(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)
ドライバーとウッドのシャフトは日本メーカーのトライファス社のバシレウスを、アイアンのシャフトは島田ゴルフ製を使用していました。バシレウス「トライレジーロ」というドライバーのシャフトは中元調子でスムーズなしなり感に先端剛性を高めたモデルだといいます。残念ながら島田ゴルフのシャフトはロゴが消えかかっていてモデル名は確認できませんでした。タイの代理店の勧めで使用するようになったということですが、世界ランクNo.1 選手のシャフトがウッドもアイアンも日本製とは嬉しい驚きです。
![画像: 世界ランクNo.1 の使用するドライバーなどウッド系のシャフトは、トライファス社のバシレウストライレジーロ(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/11/02/79ccc1039a8edf3c3dc1e0eda825b672b8fa3d97.jpg)
世界ランクNo.1 の使用するドライバーなどウッド系のシャフトは、トライファス社のバシレウストライレジーロ(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)
最後にもう一つ、ここ最近ドライバーの不調が続いている西郷真央選手。今日のプロアマ大会ではピンの「G425 MAX」を手にしてスタートしていきました。明日の初日も同じクラブを持つかわかりませんがドライバー復調のきっかけになることを期待しましょう。
![画像: ドライバーの不調からピンの「G425MAX」を手にプロアマ大会に出場した西郷真央(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/11/02/5e7443a5ca46161ff9ba7890cb466b034977d85b.jpg)
ドライバーの不調からピンの「G425MAX」を手にプロアマ大会に出場した西郷真央(写真は2022年のTOTOジャパンクラシック)
昨日の雨でスピードはあるもののグリーンは止まるコンディション。井上誠一設計の瀬田ゴルフコース北コース6616ヤードパー72でどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。明日も現地からお届けします。