ピンから登場した「G430」シリーズ。今回は3種類あるドライバーの中でロースピンモデルに位置する「LST」をゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が検証!
画像: ピンの最新「G430LST」とまだプロの間でも人気が高い「G410LST」を比較検証。テストクラブはともにロフト9度、シャフト/ALTA J CB BLACK(S)

ピンの最新「G430LST」とまだプロの間でも人気が高い「G410LST」を比較検証。テストクラブはともにロフト9度、シャフト/ALTA J CB BLACK(S)

ピン「G430LST」は「G430」シリーズ唯一のカーボンクラウン採用モデルです。ピンのカーボンクラウン採用ドライバーは2006年に発売された「ラプチャー」以来になりますね。440ccコンパクトなヘッドは構えやすく、やさしそうにも感じます。「MAX」と比べてややヒール側にボリュームがあるヘッド形状で、クラウン部分のタービュレーターはヘッドがコンパクトなこともあって存在感がありますね。

さっそく打ってみました。「MAX」を打った際にも感じた打球音ですが、少し音質が違いますね。「LST」のほうがややしまった感じで音の収束が短め、打感も軟らかく感じます。振っていて感じるのはスムーズなヘッド挙動。ヘッドの取り回しがしやすく、フェースの開閉しやすい印象ですね。
ロースピンでアスリート向きというとプロや上級者向けの難しいイメージがありますが、スムーズな振り心地のためか「G430LST」はあまり難しさを感じさせませんね。

プロゴルファーやアスリートゴルファーが使うモデルですから左を気にせずに叩いていける設計ですが、プッシュによる右へのミスもうまく抑えられています。もちろんオートマチックにボールがつかまるわけでもなく、左右のミスへの寛容性は「MAX」のほうがあると思いますが、ローテーションを使ってボールをつかまえていくタイプの方には「LST」のスムーズなヘッド挙動は非常に心地よく、使いやすく感じられると思います。

自分でボールをつかまえていくことができるプレーヤーにとっては海外ブランドのアスリートモデルというよりは日本メーカーのアスリートモデル同様の振りやすさを感じられるでしょう。

性能面ではロースピン化が進んでいますが、他社のロースピンヘッドのようにピーキーで極端にスピン量が少ないわけではなく、やや少なめのほどよいスピン量。「ピンが考えるロースピンは扱いやすい」という主張が伝わってきます。

「430LST」は大胆なフルモデルチェンジではなく、過去モデルのネガティブな部分を消しさらに熟成したロースピンテクノロジーヘッドに進化しました。コースで確実な結果をプレーヤーにもたらしてくれるのではないでしょうか。バランスの取れたロースピンヘッドのベンチマークモデルとして人気になりそうな感じがします。

「G410 LST」と打ち比べてみた

改めて比較するとアドレスした際、「G410 LST」のほうがトウ側が逃がしてあり、オープンフェースですね。そのせいか並べて構えると「430LST」がスクエアなのにフック気味に見えます。
「410LST」の打球音は弾き感があり、心地良いですが、オフセンターヒット時にはやや硬く感じました。「430LST」はフェースにボールがのっている感じがありますね。打ち比べてみると「430LST」のほうが操作性がよく、振りやすさを感じます。上級者の方でヘッドをローテーションさせながらフェードとドローの打ち分けをしたいというなら「430LST」がいいと思います。

打ち出し角度はほぼ一緒のイメージです。バックスピン量は「430LST」が平均して少なめになります。とくに打点がブレた際、「410LST」はバックスピン量が多くなる傾向がありますが、「430LST」は抑えられています。ボールスピードは平均して「430LST」のほうが速いです。
比較するとどちらもやさしさも感じる事のできるロースピンヘッドですが、操作性・バックスピン量・ミスヒットへの寛容性は「430LST」が上回ると思います。

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