みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。だんだん寒くなってきましたね~。昔は寒くてもまったく関係なくラウンドしていましたが、歳を取るごとにだんだん冬のゴルフがつらくなってきました。なので、今年の冬はラウンドを少し減らして、春からの本格的ゴルフシーズンに向けて、コツコツと練習しようかなんて思っています。でも冬の練習場も寒いので、できれば家でちょこっとできる練習がいいかなと……。
週刊ゴルフダイジェスト12/13号に「ボールの箱が教えてくれる寄せワン大作戦」という記事がありました。そのなかに家で簡単にできそうなパットのドリルが載っていたのでやってみました。
この記事ではボールの箱が練習に使われています。わざわざ高い練習器具を買わずに、ボールの箱だけを使って練習できるなんて最高ですよね。ボールの箱を使って家の中でやるショートパット練習がいくつか載っていたのでやってみました。
この記事で解説してくれている林由寿プロは、ショートパットに大事なのはフェースの向きとストロークの精度だと言っています。そのためにはいろんなところをスクエアに保つことが必要なのだとか。たとえば、両目を結んだラインと飛球線を平行にすることとか、右手のひらをフェース面と同じ向きにすることなどです。そして緩まず、できるだけ小さく正確にストロークすることが大事なんだそうです。
その大事なことすべてを一度でできるドリルが載っていたのでやってみました。やることは3つだけで、家の中でできるし、必要なのは1ダース入りボールの箱と3個入りスリーブの箱だけという簡単なものです。
まずは「箱はさみ」。壁に向かってアドレスをしておでこと壁の間にダースの箱を挟みます。これで頭が固定されることで両目のラインがスクエアに保てます。
次が「箱グリップ」。スリーブの箱を右手に持ち、それをグリップの右側に当てて、そのままストロークします。箱の側面とフェース面が同じ向きになるので、フェースのスクエア感が感じられるようになります。
そして3つ目が「箱素振り」。ダースの箱を床に置き、その中にパターヘッドを入れてストロークします。箱の中ですから、当然動かせる範囲は10センチくらいなので、その小さいスロトークでできるだけスクエアにヘッドが動くように意識します。
全部をまとめてやってみましたが、かなり難しかったです。意識することが多すぎて、わけが分からなくなっちゃいました。最初から全部いっしょにやるのは無理ですね。別々にやってみて、慣れてきたら一緒にやるのが良いと思います。
ひとつずつ考えると、けっこう効果はありそうです。「箱はさみ」はかなりいいかもしれません。目線をスクエアに保つという意味でもかなり良さそうですが、頭が動かないようにするという効果もありますね。どうしてもショートパットって結果が早く知りたくて、顔がカップの方に向いてしまいミスをすることが多いのですが、この練習で修正することができそうです。
そして「箱グリップ」ですが、これは右手のスクエア感というよりも、個人的には手打ちを防ぐ効果のほうがありそうに思いました。右手に箱を持って、それをグリップにあてがっているだけなので、しっかりグリップすることが出来ません。この状態では手でパターを操作することができないので、体を使ってストロークするということになります。手打ちで距離感や方向性が合わない人にはいいかもしれません。
最後に「箱素振り」ですが、スクエアにフェースを動かすという感覚はよく分かると思います。この小さな動きでもしっかりと体を使ってストロークをすると、ヘッドの動きはかなり安定すると思います。もう少しストロークの幅があったほうがいいような気がしました。ま、箱のサイズが決まっているので仕方ないですが、箱をいくつか使ってもう少しストローク幅を大きくしてもいいかもしれません。
今回やったドリルはボールを打つものではないのですが、ボールを打たないほうがストロークやフェースの向きの安定には良いと思います。パターマットでボールを打つ練習だと、カップに入れたいという意識が強くなりすぎるし、結果がどうしても気になってしまいますからね。でも「箱はさみ」をやりながらパターマットでボールを打つというのは良さそうな気がします。あ、「箱はさみ」でボールを打つのもいいかもしれないですね。どっちもボールを打たないでやってみて、最終的にボールを打つというのがいいかもしれません。どれも家の中で簡単にできるドリルなので、みなさんも一度試してみてください。
記事の中では他にもボールの箱を使ったパットの練習方法やアプローチの練習方法も書かれているので、ぜひとも一度チェックしてみてください。なかなか斬新な練習方法が載ってますよ~。