スウィングがよくなる? ヘッドスピ―ドが上がる? とウワサになっているインナーウェアがある。その名は「デリットテック」。その評判はホンモノなのか検証してみた!
画像: いま話題の‟パンツ”「デリットテック」はゴルフにも効果があるのか? 実際に穿いて検証してみた!

「フィット感が好きで気持ちも引き締まる」(堀川未来夢)

いま話題となっているインナーウェアがある。その‶パンツ”の名前は「デリットテック」。YouTube等の動画でもさまざまなスポーツ選手が穿いて検証しているのを目にするので名前を聞いたことがある人もいるだろう。もともとは男性特有の疾患を改善する目的に開発された「サポートパンツ」で穿くと筋肉に軽い刺激を与え、身体を本来の働きにしてくれるというものだ。実際、臨床実験だけではなくさまざまなスポーツ選手によって検証が成されているのだが、股関節の可動域が広がったり、運動のパフォーマンスがアップしたりする人もいるという。ちょうどYouTubeで堀川未来夢プロが穿いて検証している動画を目にしたこともあり、堀川プロに突撃取材した。

—―堀川プロ、「デリットテック」の穿き心地はどうなんですか?

「パンツとの相性ってあるじゃないですか。股関節周りってゴルフっていちばん使うスポーツだと思うんですけど、スポーツ用で作られていて感覚としてはいい意味で、フィーリングがいい。素材もいいフィット感があって引き締まる、気持ちも引き締まるので試合のスイッチを入れるように勝負パンツとして穿いています。たとえば靴下。プロの中でもゲン担ぎに5本指のソックスを穿いていたり、ゴルフ用の靴下を履いているという人もいる。毎日同じのと決まっていればフィット感はつねに同じ。僕はゲン担ぎと同じように試合へ臨む、気持ちの切り替え用として穿いています。」

堀川プロはフィット感が好きで穿いているとのことだ。

画像: 「フィット感が好きで気持ちも引き締まる」(堀川未来夢)

この「デリットテック」いったいどんなパンツ?

アスリートにとって重要なことは、自身の持つ能力を最大限に引き出し、結果を出すこと。それには、自身で関節や筋肉を正しくコンディショニングできるか、が重要だ。

「デリットテック」は身体本来の動きを発揮させるスポーツコンディショニングから生まれた「低筋圧理論」で自然なフィット感が特徴。ほかのスパッツなどと比べて違うところ、最大の特徴は過剰な固定や圧迫を加えない、絞めつけない、この「低圧」であるところだ。

だから競技中やトレーニング中はもちろん、24時間365日、日頃から穿き続けることができ、穿き続けることで、身体を整え、本来の動きへと導いてくれるという。

なぜか? じつは人間は皮膚からの感覚センサーによって筋肉を活動させるべきか、緩めるべきかの指令を得ているという。この皮膚のセンサーの働きを利用すれば、股関節や骨盤まわりの筋肉を可動させ、正しい身体の動きを促すことができる。だから過剰な固定や圧迫を加える必要はないのだ。

いくら身体能力にすぐれていたとしても、そのバランスが悪いままだと、本来の能力が発揮できない。

とくに体の中心に位置する、「横隔膜」「腹横筋」「多裂筋」「骨盤底筋群」という4つのインナーマッスル、この4つがバランスよく整えばコルセットのように体幹が安定する。

「デリットテック」を着用することで、骨盤を前傾させ「骨盤ニュートラル状態」を作り出し、4つのインナーマッスルが整うという。もちろん普段の姿勢改善にも効果を発揮してくれるらしい。

画像: この「デリットテック」いったいどんなパンツ?

アマチュアが「デリットテック」を穿いて実験
果たしてその結果は?

さてプロの整っている体より日ごろ体のメンテナンスがされていないアマチュアゴルファーが穿くとどうなのか? 実際に穿くと何か変わるのか? 編集HとカメラマンM氏が実験してみることにした。2人とも平均スコア90台の一般的なアマチュアゴルファーだ。

実験と分析を担当してくれたのはスウィングアナリストコーチの木村裕太氏。実験は7番アイアンを使って試打。「デリットテック」装着前3球のデータと、装着後3球のデータを弾道解析器「GC4」と体の動きを「スイングカタリスト」で計測しデータを比較した。

画像: 実験に立ち合いデータの分析をしてくれた木村裕太コーチ

実験に立ち合いデータの分析をしてくれた木村裕太コーチ

まずは編集Hの場合。ヘッドスピードが0.5m/s上がり、インサイドアウトやアウトサイドインとバラバラだったスウィングパスが、わずかなインサイドアウトに安定した。

「アドレスでの姿勢もよくなり、振り抜きのスピードがアップしています。本人は同じように振っていてもデータにも違いは現れています。スイングカタリストのデータを見ると、デリットテックを穿くことで、スイングで重要なHorizontal(横の動き)・Torque(回転)vertical(地面反力)に変化が見てとれ、右足の蹴り、踏み込む力、体のターンがアップしていています。本人が振り抜きがよくなったと感じているのはそのせいで、このデータの変化がスイングパスにもいい影響を与えていることがGC4を見ても明らかです」(木村コーチ)

画像: 「GC4」を使ったデータの計測ではスウィング軌道やヘッドスピードに違いが出た

「GC4」を使ったデータの計測ではスウィング軌道やヘッドスピードに違いが出た

カメラマンM氏はヘッドスピードが1.1m/sアップし、クラブの入射角が安定。本人は「ミートを心がけて打った」というが、いつもよりヘッドスピードがアップしている。
「弾道のデータ的にもよくなっていてますが、私が注目したのはフェースの向き。ターゲットによりスクェアに構えらるようになっています。姿勢がよくなり、ニュートラルな感じで正対できているからだと考えまれます」(木村コーチ)

画像: スウィングカタリストのデータは横の動き、地面反力などにも違いが

スウィングカタリストのデータは横の動き、地面反力などにも違いが

「やっちゃダメ」のゴルフから「あの動きができる」のゴルフへ

そんなにゴルフにもいい影響があるというのならと、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修にも穿いてもらうと

「少し腰痛気味でのラウンドに着用したら最後まで腰はもちましたよ。今までのコンディショニングウェアは圧迫が強いものが多かったのですが、『デリットテック』は圧迫感は強くないのに効果が感じられるので不思議な感じでした」という。

「デリットテックを着用して実験すると必ず起こることがあるんです」と木村コーチ。
「それはスタンス幅が広がるということ。おそらく股関節周りの筋肉が本来の位置になりより安定した姿勢を生んでいるからだと思われます」(木村コーチ)

「スウェイしない」「伸び上がってはいけない」など、ゴルフはミスショットを生むNGな動きを例として言うことでダメな動きを抑制し、スウィングを作っていく傾向がある。しかし今回の実験からはそんな言葉を使わなくても「デリットテック」を穿くことで「踏ん張れる」「腰が入る」「振り抜ける」などポジティブな言葉でスウィングを作っていくことも可能かもしれない。

This article is a sponsored article by
''.