みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。女子ツアーは今年もルーキーの活躍が素晴らしかったですね。プロになっていきなりあれだけ活躍できるってのは本当に凄いことだな~と思います。
実はレギュラーツアーだけではなく、下部ツアーの「ステップ・アップ・ツアー」でも大活躍したルーキーがいることをご存知でしょうか? それが櫻井心那プロです。櫻井プロはツアー新記録となる年間5勝を挙げ、来年はレギュラーツアーに参戦することになっています。
そんな櫻井プロの武器はなんと言っても飛距離。櫻井プロが飛距離を出すためにやっている練習法や、ショットの前のルーティーンが週刊ゴルフダイジェスト12/20号の「謎の18歳 櫻井心那」という記事に載っていたので、試してみることにしました!
櫻井プロはヘッドスピード45m/s、高弾道ストレートフェードで260ヤード飛ばすそうです。飛距離を出すために気をつけていることは「ヘッドを走らせる」こと。そのためにアドレスを工夫したり、ショット前ルーティーンやアイアンでの練習など試行錯誤しているそうです。そのアイアンでの練習方法が記事にあったので、やってみました。
櫻井プロがやっている練習は「パンチショット練習」。7番アイアンで低く強い弾道で飛ばすパンチショットの練習をやっているそうです。これをやることで、インパクトで強くボールを押し込む感覚が身につくそうです。大事なことは上体が突っ込まないこと。突っ込んでしまうとヘッドが走らなくなります。また小手先で振るのではなく、体の回転で振るのが大事だそうです。
そして櫻井プロが一番気をつけているのが右腰の位置。トップからインパクトで、右腰の位置が下がらず高い位置をキープすること。右腰が下がると、すくい打ちになってしまい、ボールを押し込めないので、右腰が高い位置のままインパクトすることが大事ということです。
やってみましたが、これめっちゃ難しいです。いきなり見事にシャンクしました。右腰が高いままインパクトしようとすると、なかなか上手くボールをとらえられません。どうしても上体が突っ込みがちになってしまいます。おそらく股関節の硬さというのも影響しているのでしょうが、なかなかうまく打てません。これは股関節の柔軟性アップと一緒に取り組まないといけなそうです。
右腰を高いままのインパクトは難しいですが、なるべく低くならないようにして打つくらいならある程度できました。たしかに右腰が下がらなければ、インパクトでボールを強く押し込むという感覚が少し分かります。手先で打たないように、体の回転で押し込めれば低い弾道で強い球が出ますね。これはなかなか難しい練習ですが、続けていけば確実に結果が出ると思います。ドライバーだけでなく、アイアンショットも厚い当たりが打てるようになりますね。
そして櫻井プロがドライバーショットの前にやっているというルーティーンも試してみました。ドライバーショットの前には必ずやっているというのが「マン振りの片足素振り」です。
やり方ですが、スタートはフォローの状態から。それも左足1本に体重を乗せたフォローを作り、その位置からのスタート。1本足フォローの状態から一気に右足に全体重を乗せてトップを作ります。そこからはフィニッシュまで振りちぎるだけ。もうとにかく一気にフィニッシュまでマン振りです。
やってみましたが、これはいいです!実際にラウンド中にやりましたが、この素振りを2回ほどやってからドライバーショットをすると、たしかにフィニッシュまで気持ちよく振り切りやすくなりました。手先で操作したりすることなく、ビュンっと振り切れます。ボールに当てに行くような動きにもならないですね。
やはり左足1本足のフィニッシュの形からスタートするというのがいいと思いました。アドレスの状態からでは一気に振り抜く感が出ないし、テンポも良くなりません。とにかく左足から一気に右足に体重を移し、そこからは最後まで振り切るのみ。遠心力が感じられて、自然とヘッドの軌道も良くなるように感じました。
ティーショットの前にマン振り素振りするのはちょっとだけ恥ずかしかったりしましたが、何ホールかやるうちに慣れました。この素振りをやったからと言って、絶対にいいショットになるとは限らないですが、気持ちよく振り切れない人はいいショットが出る確率は上がると思います。僕はいいショット率が上がりました。これはみなさんにもぜひ試してみると良いと思います。
週刊ゴルフダイジェストの記事には、他にも櫻井プロが取り組んでいることが紹介されていますので、気になる方はぜひ読んでみてください。