ゴルフのルールは細かい部分まで突き詰めれば非常に複雑で、正確にすべてを答え切れるゴルファーは少ないことだろう。
逆に言えば、プレーの大まかな流れや遭遇頻度の高い状況に関連するルールを把握していれば、特殊な状況に陥らない限りスムーズにプレーできるということでもあるのだが、まだラウンドに慣れていないビギナーの場合「意外と見落としがちな部分も多くあります」とJJコーチ。とくに「グリーンエッジにボールが止まった際によく質問が来ますね」と続ける。
「その内容は『これってパターとウェッジ、どっちで打てばいいですか?』というもの。慣れたゴルファーであれば疑問に思わないかもしれませんが、これは『どっちのほうが上手く打てますか?』ではなく『どっちで打つのが正しいルールですか?』というニュアンスなんです」(JJコーチ、以下同)
質問の答えとして「『全然やりやすいほうでいいですが、多分パターのほうが良いですね』と返すのですが『えっ、パターってグリーン外でも使っていいんですか!?』とよく驚かれますね」とJJコーチ。
要するに“パターはグリーン上で使うゴルフクラブ”という印象が強過ぎるあまり、グリーン外やグリーンとの境目では“パターは使わない(使えない)”と勘違いしているビギナーが少なくないというのだ。
しかしそもそもの話、ゴルフのルールではプレー可能なエリアであればどのクラブを使用してもオッケー(ただし傷つきやすいグリーンを保護する観点からグリーン上でのパター以外のクラブの使用を禁止するゴルフ場も多い)。なのでグリーンエッジでパターを使うことはまったく問題なし……どころか、むしろパターで転がしたほうがよりセーフティと言えるわけ。
グリーン外でもパターを使っていいことを知っているかそうでないかでは、クラブ選びから安全度まで大きく変わってしまう。自身の選択肢を増やすためにも、ぜひ覚えておきたい知識と言えるだろう。
協力/レッツゴルフ銀座