みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。寒くなってきました。冬になるとゴルフって難しくなりますよね~。飛距離は落ちるし、芝は薄くなるし。体が動きにくくなってミスショットが出やすくなったりもしますが、一番難しくなるのがアプローチ。冬芝だと少しでも手前に入るとダフってしまうような気がして、逆にトップしてしまったり。
なので、冬はなるべくパターで転がそうと思うのですが、距離が長かったり、少し芝に埋まったりしているとパターでの寄せは難しいですよね。そんなときにはどうすればいいのでしょうか? ちょうど週刊ゴルフダイジェスト12/27号に「SWを使わない冬芝アプローチ」という記事がありましたので、やってみました!
この記事では、やはり薄い冬芝でのアプローチだとSWを使うのは難しいということでした。そこで思い切ってSWを使うのをやめて、他のクラブを使いましょうということが書かれています。その場合の選択肢としてはパター、FW、UTの3種類がおすすめということです。その中でも、まずパターが使えるかどうかということを考えるべきだと、この記事で解説してくれている堀越良和プロは言っています。やはりパターで転がせれば簡単ですからね~。
しかし、パターの場合は花道からの寄せには向いていても、少し芝が長いところからのアプローチには向かないらしいんです。パターはグリーン上で使うように作られているので、上下の打点のブレには弱いんです。なので、少しラフにボールがあったり、インパクトで芝が噛むようなシチュエーションではミスになりやすいんですね。で、そういう場合にはFWやUTを使うのがオススメなわけです。FWやUTはソールが広いし、フェースもパターより厚みがあるので、芝の抵抗をパターほど受けず安定して打てるんですね。
でもね、実は僕もFWやUTでのアプローチを試したことがあるのですが、意外と難しくて寄らないんですよ。思ったよりも弾いてしまって、オーバーすることが多いんですよね。この原因はFW・UTのほうがパターよりも軽いということや、フェースの反発が強いということがあるそうです。なので、パターと同じ感覚で打ってしまうと、思ったよりも転がってしまうんです。堀越プロはパターのように打つ必要はありませんと言っているのですが、ではどう打てば良いのでしょうか?
FW・UTでのアプローチの打ち方は、まずクラブを短く持ちます。右手がシャフトにかかるくらい短く持ちましょう。そしてボールの位置はスタンスの真ん中。なるべくボールに近く立ち、ほんの少しヒールを浮かせるくらいで構える。
短く持つと余ったグリップがお腹に当たって邪魔になりますが、左わきのほうに逃してアドレスします。そのためにハンドファーストの構えになるので、ヘッドは自然と少し上からボールに当たることになります。しかし意識して上から当てる必要はなく、どちらかというとソールを滑らせながら振るくらいのほうがいいようです。テークバックでは右ひじを体から離さないようにすると、コンパクトに振れて安定感もアップするそうです。
やってみましたが、やはり最初は思ったよりも少し転がってしまいました。しかし少し練習するとだんだん距離感が合ってきました。短く持つことと近くに立つというのはけっこう重要のような気がします。以前やったときは、なるべくパターっぽく打ったほうがいいと思っていたのですが、こんなにハンドファーストで打つのがいいとは思いませんでした。
打ち方としては無理にフォローを取ろうとせず、コツっと当てるような感じがいいような気がしました。ただ手首を多く使ってしまうと、けっこう強くインパクトしてしまって転がりが強くなってしまいますね。あまり手首を使わず、振り幅で距離感を出すほうが僕はやりやすかったです。
FWとUTの打ち比べもしてみましたが、やはりヘッドの大きいFWのほうが球が強くなりました。どちらかというとUTのほうが距離感は合わせやすかったですね。ロフトがあるぶん、UTのほうが少しだけキャリーも出ました。深いラフとかで、よほど球に勢いが必要なシチュエーション以外はUTでやったほうが簡単だと思います。
少し芝が薄くベアグラウンドっぽいところからも打ってみましたが、ソールが広いので大きなケガなくアプローチできますね。多少手前からでもソールが滑ってくれるので、上から打ち込みすぎないようにさえすれば安心です。
ラウンド中にも何度か使ってみましたが、これは慣れればけっこう武器になりそうです。特に冬芝でミスを連発している人であれば、絶対にやったほうが良いと思います。本格的な冬になる前に、アプローチ練習場があるコースではぜひ練習してみてください。