“宮本慎也”ボールへの当て感とテンポが秀逸
現役時代はヤクルトひと筋、球界を代表する遊撃手でした。一二塁間を抜くライトヒッティングの名手でもありました。ゴルフのスウィングでは、力みなく、上体の突っ込みも皆無。労力をかけずにヘッドを走らせるのがいかにもうまいな、といった印象です。
中村修プロ解説→「アドレスで静にならずにわずかに動きながら始動するテンポの良さからスウィングの安定感が感じられます。切り返しで間を取り、クリーンにヒットする当て感の鋭いインパクトは、抜群だったバッティングセンスのなせる技でしょう。インパクト前後でクラブが体の正面から外れないので力が逃げずにボールを押し込めるので飛距離も出せるスウィングです」
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“谷繁元信”手元がターゲットと逆方向に動いて入射角安定
横浜と中日で、長い期間にわたって扇の要として活躍しました。通算3021試合出場はプロ野球記録。長打力のある打撃も魅力の選手でした。ゴルフのスウィングでも、その下半身の安定感は健在でダウンスウィングから左腰が流れずにその場で回転しています。飛ばしそうなイメージです。
中村修プロ解説→「アップライトなテークバックから、切り返しで左に踏み込んだ後、手元がターゲットと反対方向に動くことで、ダウンスウィングの半径が大きくなっています。そのことによって入射角が安定し、ヘッドを加速させる距離も稼ぐことにつながり、それが安定した飛距離に結びついています」
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“野村謙二郎”水平方向の強い力で飛ばす
広島の名遊撃手。打率3割・本塁打30本・30盗塁のトリプルスリーも達成したフットワークのいい守備と俊足巧打の選手でした。スウィングでは下半身リードによる力強さとスピードの速さを感じさせます。やや左へ突っ込んでいるように見えますが、そのぶん上から強く打てているのか? そのあたりどうなのでしょう…。
中村修プロ解説→「スウィングのエネルギーの元になる、水平方向の力、回転の力、縦方向の力と3つの力のうち水平方向の力を多く利用しています。バックスウィングの最後で左へ強く踏み込んで、水平方向の力を活かしてダウンスウィングに入ります。一般のゴルファーだとこのまま左へ流れてしまうのですが、踏み込むと同時に左足が不動になり、軸がブレずに左軸の回転力に変換できています。足腰の強さと動きの中でバランスを取るセンスが抜群です。アスリート出身ならではのスウィングです」
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“和田一浩”センター軸で回転する力で飛ばす
西武と中日で活躍。捕手から外野手へ転向して球界を代表するスラッガーとなり、4氏の中で最も多い319本塁打を記録しています。ゴルフでも教科書のようなボディターンスウィングに見えます。 ヘッドの加速力も強い印象です。
中村修プロ解説→「手首のコックをほとんど使わないのにスウィングスピードが速いのは回転力が強いから。左右の動きが少なく軸をセンターに置いたまま、回転力を活かすスウィングです。ややストロンググリップで握ってフェースの開閉を少なくしているので、方向性も良さそうです。かなりのレベルですね」
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いかがでしたか。スウィングを観察しつつ解説を読んでみると、現役時代のバットスウィングとゴルフのスウィングはやはり似通った部分があるようです。ところで大会予選の結果は、18ホールで11バーディ&1イーグル、13アンダーの2位で予選を通過。好スコアが生まれるスクランブルのルールとはいえ、さすがです。ちなみに決勝は宮崎県のフェニックスカントリークラブで1月20日に開催予定です。もし決勝にも出場したら活躍に期待ですね!