ゴルフスウィングの基礎的な練習のひとつが「素振り」。ゴルフクラブのみならず、様々な素振り用の練習器具が世にあるが、今回はなかでも兼濱が「とくにオススメ」だという2つの練習器具を紹介してもらおう。
「まず一つ目は『リバイバー』という練習器具です。これの良い点はゴルフクラブという道具の特性である偏重心性を再現しつつ、振りやすくした練習器具であることですね。多くの練習器具は棒状ですが、リバイバーはゴルフクラブのように先端部がヘッドを模していて、かつヘッドの側面に取り付けられたネジで重心位置や重心深度、重心距離の調節もできるんです」（兼濱、以下同）
素振り用練習器具「リバイバー」。先端にヘッドを取り付けて偏重心性を持たせ、ネジで重心位置や重心深度、重心距離の調節ができる
兼濱がオススメするのはリバイバーでの左右片手ずつでの素振り。「片手で振ると当てに行く動きがなくなってオンプレーンに振りやすいですし、ヘッドの挙動も手のなかで感じやすいです。通常のゴルフクラブより軽くて振りやすいのでとくにオススメですね」と言う。
そしてもう1つのオススメ練習器具が「魔法のホース」だ。
「魔法のホースは、ホースの両端にグリップが取り付けられた縄跳びのような練習器具。ホースの真ん中にはウェートが入っていて、2つのグリップを束ねて持つことで、ゴルフクラブのように先端に重量がある形になるわけです。加えて、ホースというしなりやすい素材を使っているので、実際のゴルフスウィングでのしなりを使う動きも自然と身に付くのが良い点ですね」
素振り用練習器具「魔法のホース」。先端部に重量を持たせつつ、ホースのしなりやすさによってシャフトの挙動を体感しやすい
さて、兼濱には2つの素振り用練習器具を紹介してもらったが、両者に共通するのは「実際のゴルフクラブを振ったときの経験に、より結び付きやすいようデザインされている点」だという。
「ゴルフクラブの先端に重量があるという項目に加えて、リバイバーであれば偏重心性、魔法のホースはシャフトのしなりを再現し、かつゴルフクラブより軽量で振りやすいわけですね。ゴルフクラブはスポーツで使われる道具のなかでも特殊ですから、紹介した2つの練習器具に限らず、その特性をしっかり感じられるモノが効果的ですよ。素振り用の練習器具を使おうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください」
協力/広尾ゴルフインパクト
