みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スウィングの理論っていろいろありますよね~。流行り廃りもあるし、道具の進化によって変わっていったりもします。僕みたいな古いゴルファーはなかなか最近のスウィング理論にはついて行けなかったり。でも、自分に合うような理論であれば、少しでも取り入れてみたいな~と思っているわけです。
週刊ゴルフダイジェスト1/10・17合併号の「クリス・コモのバイオメカ研究所へようこそ」という連載記事に最新のスウィング分析によりわかった”トップでの右ひざと骨盤の関係”のことが書かれていました。これは、どうやらトッププロが必ずやっている動きということらしいので、僕にもできるのか試してみることにしました。
記事によると、トッププロが必ずやっている動きのひとつに、有名インストラクターのスコット・ハミルトンが名付けた「ダウンヒルアドバンテージ」というのがあるそうです。これはテークバックで必ず右の骨盤が高くなって、骨盤自体に平均15~16度の傾きができるそうなんです。この傾き(ダウンヒル)があることで、切り返しで左足に加重しやすくなったり、クラブの入射角もコントロールしやすくなるらしいんです。なんだかいまいちよくわからないのですが、とりあえず自分の場合はどうなっているのかやってみました。
まさか自分がトッププロと同じ動きをしていることはないだろうな~と思いながらやってみたのですが、案の定、僕の場合は骨盤はほぼ水平のままでした。右の骨盤が上がるって、一体どういうふうにすればいいのでしょう?
この記事で解説をしてくれているクリス・コモさんによると、プロが骨盤の傾きを作る方法は2つのタイプに分かれるということです。それは右ひざの角度によって分類されるのだとか。ひとつはテークバックで右ひざを伸ばすタイプ。右ひざを伸ばすという動き自体が右骨盤を持ち上げてくれるらしいので、右ひざを伸ばしてテークバックするだけで右骨盤が高くなるそうです。ダスティン・ジョンソンがこのタイプだそうです。
やってみましたが、たしかにトップで右ひざが伸びるようにテークバックすると右の骨盤が高くなりますね。特に意識しなくても勝手にそうなります。右骨盤が高いトップから切り返すと、たしかに左足に加重しやすい感じがしました。右ひざが伸びるようにすることで、しっかりと右の股関節に力がたまるような感覚もあるので、これはいいかもしれません。個人的に、いままでテークバックで右ひざを伸ばすという意識がなかったので、少しぎこちない動きになりますが、少し練習すれば安定しそうな気がします。
そしてもうひとつは右ひざの角度があまり変わらないタイプ。この場合は右ひざではなく、逆に左ひざの曲げ角を大きくすることで、相対的に右骨盤が高い位置を作るのだとか。右ひざは曲げたままでも、左ひざを深く曲げ、前に出すことで左骨盤を下げるということですね。松山英樹プロがこのタイプということです。
これもやってみましたが、たしかに左ひざを大きく曲げることで右骨盤のほうが高いポジションは取れます。ただ、僕の場合、上体が左に傾く感じがするのと、頭が地面に近づいてしまう感じがすることで、上手くスウィングできません。もしかしたら、左ひざの曲げ方とかトップのポジションが間違っているのかもしれませんが、これは僕には難しそうです。
どちらのタイプのほうが自分に合うのかは、試してみてほしいと思いますが、どちらのタイプにしても気をつけるべきポイントがあるそうです。それは右骨盤は高くなるだけでなく、少し後ろ(右尻の方向)に動くということ。右(飛球線後方)には少しなら動いてもいいそうですが、左(飛球線方向)には動いてはダメだそうです。左に動いてしまうと切り返し以降のスライドが大きくなりすぎるということです。
右足を伸ばしながらテークバックしてボールを打ってみましたが、やはり今までとまったく違うトップの形なので、少しミスショットが出ました。しかしトップで力がしっかりとたまる感じや、切り返しのしやすさを感じるので、続けていけば良さそうな気がします。
トッププロが必ずやっているという動き、みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか。