ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを丁寧に紹介する!

皆さんはいつもどんなプレーを楽しんでいますか? ほとんどの方が、個人のスコアを追求するストロークプレーをメインにされていると思いますが、クラブ競技のクラブ選手権などでマッチプレーを経験されている方もいらっしゃると思います。

個人的な印象ですが、マッチプレーに慣れた、マッチプレーで鍛えられたゴルファーというのは勝負強く、粘り強いプレーをするタフなゴルファーが多いように思います。

画像: 英国やスコットランドのゴルファーは、当たり前のようにマッチプレーを楽しんでいる

英国やスコットランドのゴルファーは、当たり前のようにマッチプレーを楽しんでいる

おさらいしておきますと、マッチプレーとは一対一もしくはチーム対チームなどのサイドに分かれ、1ホール毎に勝負を決め、勝った(アップした)ホールの数を競い、アップ数が残りホールの数を上回ったところで勝負が決着するという、ゴルフゲームの原点とも言われる競技方法です。

マッチプレーの場合、目の前の相手が勝負の対象となります。たとえば相手が先にバーディを取ってしまったら、自分のバーディパットはもう入れるしかありません。逆に相手のボギーが確定している場合、無理にバーディを狙う必要はなく、確実にパーを取ればよいということになります。こうしたことから、さまざまな駆け引き、心理戦が行き交い、一打ごとに状況が変化し、そのスリルはストロークプレーでは決して味わえない種類のものがあります。特にパッティングでは、「これを入れれば、引き分けに持ち込める」「これを外したらゲームが終わってしまう」、など、いわゆる、勝負のあやとなる”クラッチパット”がより多くなります。こうした経験を多く積んでいるプレーヤーは、胆力が鍛えられていて、こうしたパットをしっかり決めてくる力が備わっているのだと思います。

ゴルフの上達のためには、そうした粘り強さ、勝負強さを身につけていくことは、すごく重要だと思います。普段のプレーにもたまにはマッチプレーを取り入れてみてはいかがでしょうか?

マッチプレーというと、ハンディ無しのスクラッチ戦をイメージされる方も多いかと思いますが、ハンディ戦もあります。ハンディ戦なら実力に差があるゴルフ仲間ともマッチが楽しめます。コースのスコアカードには必ずホールハンディキャップが記載されていますが、これはハンディ戦のマッチプレーで使用するハンディホールを決めるために記載されているのです。たとえばハンディ10のプレーヤーがハンディ5のプレーヤーと対戦する場合、その差は5になりますので、ハンディキャップの少ない1のホールから5のホールがハンディホールとなり、そのホールでは一打ずつのハンディが与えられるということになります。(ハンディ18以上なら2つ以上与えられることになります)。この一打のハンディがまたドラマを生む元になります。

「ここはハンディホールだからホギーを打ったら確実に取られる。」

「入れてもダボだから諦めていたけど、ハンディホールだからまだチャンスがあるぞ」

などとさまざまな思惑が錯綜し、それがゲームプランに影響を及ぼします。普段のストロークプレーなら何気なく打ってしまうボギーパットやダボパットが、そのマッチの分かれ目となる「クラッチパット」となる場合もあるのです。こうして普段から緊張感のあるプレー、ドキドキしながら打つパットを経験していけばストロークプレーでも必ず、役に立ちます。

たとえOBを打ってしまっても「ああダボ以上確定だ」と腐ってしまうのではなく、「よし、ここは集中して丁寧にプレーすれば、ボギーの可能性も無いわけじゃないぞ」などと粘り強いプレーをイメージ出来るようになります。何より競い合う相手、「ライバル」の存在があるとないとでは上達への熱意に大きく差が出ます。「前回負けたアイツに次回は絶対勝つぞ」と思えばおのずと次のラウンドまでの練習、準備にも力が入ります。

いつものゴルフ仲間とハンディ戦のマッチプレーを楽しむことで、勝負強さを身につける。ぜひ試してみていただければと思います。

画像: ホールハンディキャップを利用して、ハンディ戦のマッチプレーも楽しめる。普段のプレーでも、たまにマッチプレーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

ホールハンディキャップを利用して、ハンディ戦のマッチプレーも楽しめる。普段のプレーでも、たまにマッチプレーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

This article is a sponsored article by
''.