女子ツアー黄金世代の実力派にして天然キャラクター・小祝さくら。焼き肉のタン塩が大好きという小祝さくらのゴルフ回路を覗く異色エッセイ。第8話は「アイスホッケー、プロレス。スポーツから学ぶカッコよさ」

小祝さくらのオフを覗いてみよう。海外旅行が好きだ。19年には1つ年上の永井花奈とオーロラを見るためにカナダに行った。イメージとは違い自分で旅程を計画し、予約できるタイプだ。

「カナダは一度行きましたけれど小さな町にもゆっくり行きたいですね。北極とかアマゾンとかにも行きたいんです。昨年はトルコにも行きたいと思いました。世界遺産や美しい景色が好き。旅したことがない場所に一度は友達と行ってみたいですね。カナダだったらアイスホッケーが好きなので、NFLを観戦したいです」

スポーツ観戦が好き(小祝さくら)

スポーツ観戦が好きなのだ。「アイスホッケーは、もともと王子イーグルス(現レッドイーグルス北海道)がずっと好きで、前はけっこう、練習なんかまで見に行ってました。山田虎太郎選手のファンで。すごく身長が高くてかっこいいんですけど、すごい技術や強さも持っていて」。カッコよさと強さの両立は大事だ。外見は内面が作ることも知っている。

「そうですね。やっぱりスポーツ選手に興味がいくのって、この選手すごくカッコいい! という部分からです。そこから、技術なんかもすごいんだ! となる。でもまあ弱くてもカッコいいなら(笑)」

プロレスファンなことはすでに周知の事実。今年も年明けすぐ、同期で仲良しの勝みなみと新日本プロレス観戦に行った。小祝さくらはオカダカズチカの大ファンだ。「プロレスは間近で見られるのがいいですね。迫力がすごい。オカダさんは4、5年前から好きです。スター性があって、体が大きくてカッコいいのもありますが、やっぱり強いところが好きです。プロレス自体はゴルフとは全然違いますが、ストイックさは勉強になる。プロゴルファーも年間試合数は多いですが、より多い試合数でいろんな県をまたいで移動し試合をして、ものすごく体力を使って、本当に好きじゃないとできないですよ」

画像: 新年に東京ドームで観戦。「最高でした! オカダ選手が勝った熱い試合を、みなみちゃんと一緒に生で見られてとても楽しかったです。また応援に行きたいなと思います」(小祝さくら)@sakura_koiwai_official

新年に東京ドームで観戦。「最高でした! オカダ選手が勝った熱い試合を、みなみちゃんと一緒に生で見られてとても楽しかったです。また応援に行きたいなと思います」(小祝さくら)@sakura_koiwai_official

小祝さくらは根性や集中力、ファンへの”魅せ方”も学んでいるのかもしれない。「生まれてから疲れたことがない」というか棚橋弘至も好きだ。「すごいなあ、自分もそうしよう」と思ったそうだ。「自分が最後、命を失くすときに、疲れたと言いたい」

しかし、その話をした後すぐ、「でも今日はさすがに疲れました(笑)」というさくらはやっぱり自然体なのである。さくら自身、アスリートとして、転戦しながら戦うプロとして、ストレスは絶対にたまるだろう。しかし、プレーには出さない。抜き方が上手い。それは小祝さくらが正直で、純粋にスポーツを楽しむことができるから。こうして自然にモチベーションを上げられることも小祝さくらの能力であり魅力なのだ。

小祝さくら(こいわい・さくら)。1998年北海道出身。ニトリ所属。8歳でゴルフを始め、17年プロテストで合格。ツアー8勝。「新年おめでとうございます。今年も素敵な年になりますように」

2023年週刊ゴルフダイジェスト1月31日号より

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