ショートゲームでスコアメイクするために非常に重要なのが、アプローチの距離の打ち分け。坂田信弘プロは「右手の人差し指、中指、薬指の3本のどこに力を入れて握るかで、飛距離を調節できますよ」という。そこでシングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。アプローチはスコアを作るうえでのキモだと思うのですが、いろんなシチュエーションから打つことになるので、なるべくシンプルに打ちたいと思っています。そりゃ、いろんな技があればいいとは思うのですが、アマチュアはそこまでの練習量がないので、なるべくシンプルに打ち分けらればいいな~と思うんです。

でもそれもなかなか難しいんですけどね、週刊ゴルフダイジェスト2/7号のゴルフ野性塾という坂田信弘プロが読者からの質問に答える連載に、ちょっと気になるアプローチの打ち分け方のことが書いてありましたので試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/2/7号で特集されていた、アプローチの打ち分け法を実戦!

週刊ゴルフダイジェスト2023/2/7号で特集されていた、アプローチの打ち分け法を実戦!

その記事でのアマチュアからの相談は、アプローチが下手すぎるとの内容でした。その相談への坂田プロからの答えが「右手の指3本を意識して打て」でした。坂田プロによると、遠い距離を打つときには体に近い指に力と勘を入れて打ち、近い距離は体から遠い指に力と勘を入れたほうがいいとのこと。つまり、右手の3本の指で一番体から遠い指は人差し指になるし、近いのは薬指になります。その中間が中指ってことですね。一番遠い、近いといっても、たったの1センチくらいずつしか距離がかわらないのですが、それで何か変わるのでしょうか?

体から一番近い薬指に力と勘を入れるということは、薬指でギュッと握り意識をするということだと思うのですが、そうすることでダウンスウィングのときにタメができるということらしいです。これが一番遠い人差し指だと、タメが作りにくくなるということ。そのことで体から一番近い薬指に力と勘を入れて打てば距離が出て、一番遠い人差し指だと距離がでなくなるということになるそうです。坂田プロは30ヤードは薬指に力と勘を入れ、20ヤードは中指、そして10ヤードは人差し指に力と勘を入れるといいと言っています。

画像: 左から薬指、中指、人差し指に力と勘を入れたグリップ

左から薬指、中指、人差し指に力と勘を入れたグリップ

本当にそんなことで距離が変わったりするのか、同じ振り幅で3本の指に順番に力と勘を入れながら打ってみました。まずは薬指から。薬指をギュッと握り、中指と人差し指は浮くくらいゆるゆるにして打ってみました。

支点が手前に来るからか、たしかにダウンスウィングでタメが少しできる感じはします。腕よりもヘッドの運動量が多くなり、ヘッドが走るような感覚があります。普段自分がやっているアプローチの打ち方よりもヘッドが大きく動いている感じ。ボールは少し弾かれる感じで、スピンもしっかり入った球になりました。

画像: 薬指をギュッと握り、意識をしながらアプローチ。切り返しでほんの少しですがタメができる感じでヘッドが少し走るような気がします

薬指をギュッと握り、意識をしながらアプローチ。切り返しでほんの少しですがタメができる感じでヘッドが少し走るような気がします

次に中指です。中指だけに力を入れるのはちょっと難しい感じがしましたね。アプローチしてみると、薬指の時よりもヘッドの動きは少し少なくなった気がします。同じような振り幅で打ってみたところ、ほんの少しだけ距離が落ちました。ただ、思ったよりも距離は変わらないですね。

最後に人差し指だけをギュッと握りました。これはたしかにタメができにくいですね。ヘッドスピードも薬指の時よりも遅くなり、出球のスピードも少しだけ低くなり、距離も落ちました。出球の高さも一番低いように感じました。スピンはしっかりと入ります。

画像: 人差し指を握ってのアプローチ。少し腕とクラブが真っすぐなままストロークするイメージになります

人差し指を握ってのアプローチ。少し腕とクラブが真っすぐなままストロークするイメージになります

3種類の持ち方を打ち比べましたが、体から一番近い薬指と一番遠い人差し指では、たしかに距離が変わったし、弾道も少し違いました。中指は少し意識しにくいのと、他の指との差が出にくいので微妙でしたが、薬指と人差し指は思ったよりも違いがありましたね。30ヤードくらいのアプローチのときは薬指に意識を持っていき、短いアプローチでは人差し指に意識を持っていくというような打ち分け方をしてもいいのかなと思いました。特にグリーンの近くからの10ヤード以内くらいのアプローチのときには人差し指に力と勘を入れると、飛ばないストロークができるので良さそうです。

画像: (左)薬指で握ると切り返しで少しタメができる。(右)人差し指で握るとタメができにくく、距離が落ちる

(左)薬指で握ると切り返しで少しタメができる。(右)人差し指で握るとタメができにくく、距離が落ちる

坂田プロは球を上げたいときや、バンカー越えなどのときは1本の指に意識を持っていくのではなく、右の手の薬指、中指、人差し指の3本に均一の力、勘、意識を持っていったほうがいいと言っています。それとベアグラウンドや薄い芝、ラフに沈み気味のときも。3本均一だとボールは勝手に浮いてくれるということです。その時は左手の意識は全く必要なく、あくまでも右手だけで打つ感覚でいいそうです。

僕はまず短いアプローチのときに人差し指の意識を強くしてみようと思います。みなさんもアプローチ練習場などで、いろいろと試してみてはいかがでしょうか。

「気になる」が満載!『週刊ゴルフダイジェスト』の記事は「Myゴルフダイジェスト」で!

This article is a sponsored article by
''.