スコアアップのために大きく影響するのがグリーン周りのアプローチ。なるべくミスせず一打で乗せるためには「リー・トレビノが多用した、6番アイアンを使ったアプローチがオススメですよ」と浦大輔コーチは言う。シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はあまり飛ぶほうじゃないので、どうしてもグリーン周りからなんとかスコアを作るタイプなんです。なので、アプローチやパットの打ち方なんかを解説している記事とかにどうしても目が行きがち。やっぱなるべくミスせずに寄せたいし、パットも入れたいですからね。で、今回も月刊ゴルフダイジェスト3月号の「解決!浦ゼミナール」にシンプルでミスが少なそうなアプローチの打ち方が載っていたので、さっそく試してみることにしました。

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2023/3月号で特集されていた、グリーン周りで使える6番アイアンでのアプローチを実戦!

月刊ゴルフダイジェスト2023/3月号で特集されていた、グリーン周りで使える6番アイアンでのアプローチを実戦!

この記事で解説してくれている浦大輔コーチによると、100切りから70台まで万能に使える、ミスしない魔法の打ち方があるらしいです。それがリー・トレビノが多用した「6・1P」っていう考え方なんです。これは6番アイアンで乗せて1パットでパーを取るという意味。6番アイアンでの転がしなら、よほどじゃない限りザックリしないし、距離感はパターとほぼ同じで打てるのでタッチも合うのだとか。しかし6番でアプローチって、やったことないのですが難しくないのでしょうか?

このアプローチの打ち方は、ボールにめちゃくちゃ近く立ち、クラブを吊ってヒールを浮かせて構え、パターみたいにストロークするそうなんです。この打ち方だとソールの接地面積が減り、ソールの抵抗が小さくなるので手前に入っても滑ってくれるんですね。そしてパターのようなストロークなので、入射角も緩やかになり刺さることもない。とにかくミスになりにくい打ち方なんだそうです。

画像: (左)普通のアプローチのアドレス。(右)ボールに近く立ち、クラブを吊るように持ってヒールを浮かせる

(左)普通のアプローチのアドレス。(右)ボールに近く立ち、クラブを吊るように持ってヒールを浮かせる

さっそくやってみました。パターと同じグリップで吊るように持ち、ボールにかなり近くに立って、手首を固めてパターと同じようにストロークしました。たしかに地面との当たる面識が小さくなるので、ほぼ抵抗を感じません。

画像: クラブのソール全体を地面につけるのではなく、かなりヒールを浮かせて構える

クラブのソール全体を地面につけるのではなく、かなりヒールを浮かせて構える

少しだけキャリーが出てコロコロとボールが転がります。コースでも何度かやってみましたが、たしかにシンプルでミスになりにくく、けっこう寄りました。ただ、僕のアイアンが少しストロングロフトだからなのか、思ったよりも転がってオーバー気味になりました。これは慣れかもしれませんが。

画像: (左)普通のアプローチのアドレス。(右)パターを吊るように構え、パットのようにストロークする

(左)普通のアプローチのアドレス。(右)パターを吊るように構え、パットのようにストロークする

このアプローチのいいところは、ダフりにくいということもありますが、トップしても飛びすぎることが無いところなんです。これはヒールを浮かせることでフェースのトウ側にボールが当たるからなんですね。芯を外して打つことで、トップしても飛びすぎないし、飛ばないということが安心感につながり、緩むこともなくなるんです。

トウで打つというのが最初はイメージしにくいかもしれません。そんなときはフェースのヒール側半分をテープで隠して練習するといいようです。浦コーチはこの打ち方だけでなく、ウェッジで打つ普通のアプローチでも芯を外してトウ側で打っているそうです。そもそもウェッジは芯で打たないクラブなんですって。

画像: ヘッドのネック側をテープで隠すと、フェースのトウで打つイメージが出やすい

ヘッドのネック側をテープで隠すと、フェースのトウで打つイメージが出やすい

6番アイアン以外にも7番、8番、9番アイアンで同じように打ってみました。やはりロフトが寝るに従って、キャリーが出て、球の勢いが弱くなるし、転がる距離も短くなります。僕の感覚では7番アイアンくらいが一番自分のパットのときと同じ距離感で打てるような気がしました。カップまでの距離や上り、下りなどのシチュエーションで使うクラブを選ぶと良いんじゃないでしょうか。

しかしこのアプローチでは球がふわりと上がったりしないので、バンカー越えなどには対応できません。もし100切りを目指しているゴルファーであれば、そこは諦めてピンを狙わずにバンカーを避けて打ちましょうと浦コーチは言っています。そのほうが確実にスコアが良くなりますからね。中上級者であれば、アプローチのバリエーションのひとつとして会得しておくと良いんじゃないでしょうか。アプローチ練習場なんかで、いろんな番手でどのくらいのキャリーが出て、どのくらいのランが出るのかってのを試しておくと良いと思います。

画像: 実際に打ってみるとこんな感じ。パットのようにストロークすると、少しだけキャリーしてから転がる

実際に打ってみるとこんな感じ。パットのようにストロークすると、少しだけキャリーしてから転がる

やってみて大事だな~と思ったことは、まずボールに近く立つこと。そしてパターを吊るように持つと自然とヒールが浮いてトウ側で打つイメージが出やすい。そしてもうひとつ、あくまでもパターのようにストロークすることも大事。ボールを打ちに行ったりしてしまうと、パンチが入ったりして距離感が合わなくなるし、ミスも出やすくなります。これはパターだ! と自分に言い聞かせながらストロークしましょう。

上級編として、フェースを開いて左を向くことで同じ打ち方でもちょっとしたピッチショットも打てるそうなので、チャレンジしてみてもいいかもしれません。

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