国内ツアー開幕を前に男女選手たちが活躍の場を求め、あるいは世界へ飛躍するチャンスをつかもうと海外ツアーへ進出している。

先日は賞金総額500万ドル(約6億5000万円)、C・スミスやB・ケプカはじめ多くの“LIV勢"が顔を揃えたサウジインターナショナル(アジアンツアー)に岩田寛、稲森佑貴など7人の選手が出場した。

同じ週、やはり中東のUAEで行われたラスアルハイマ選手権(欧州ツアー)には、QTでツアーカードを取得した久常涼のほか、昨年の賞金ランク上位3人に与えられた出場資格を手に比嘉一貴、星野陸也、岩﨑亜久竜もプレー。

星野と岩﨑はウェイティングからの出場だったため当初はアジアンツアーの会場で待機し、そこから急きょUAEへ飛んだ。アジアンツアーより欧州ツアーを選んだのは、同ツアーを足がかりにPGAツアー進出をにらんでのことだろう。

一方、アジアンツアーは今週から中東のオマーンとカタールでインターナショナルシリーズ2連戦が開催される。今週は比嘉、稲森、堀川未来夢、金谷拓実など10選手が出場予定で、さらに追加される可能性もありそうだ。

いずれも若い選手が中心で、シーズン前の調整というより本気で海外進出を狙う意気込みが感じられる。

女子では今月末の米女子ツアー競技「ホンダタイランド」にホンダ所属の岩井明愛・千怜姉妹が招待出場する。将来の米ツアー進出を狙うふたりの結果が注目されるが、海外を目指す選手はほかにもいる。日本のプロテスト未合格の識西諭理は欧州女子ツアーのQTに合格し、ケニアでの開幕戦からプレー。同じく国内プロテスト未合格の髙木優奈は豪州女子ツアーのQTを通過し、同じ立場の杉原彩花とともに転戦中だ。髙木は1月末から5週連続出場の予定だが、VICオープンには金澤志奈が、彼女が師事する申ジエとともにエントリーしている。

より高いステージを目指し日本を出た選手たちの活躍に期待したい。

画像: 試合日の前夜に急きょ出場が決まった星野。その日の深夜1時に滞在していたサウジからUAEに移動した

試合日の前夜に急きょ出場が決まった星野。その日の深夜1時に滞在していたサウジからUAEに移動した

※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月21日号「バック9」より

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