ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを丁寧に紹介。今回はスコアをまとめるコースマネジメントの話です!

気温が低くて飛距離が落ちる、カラダに痛みなどを抱えていて満足にフルショットできない、または当たりが悪くてティーショットの飛距離が出なかった。

いろいろな理由で物理的にパーオン出来ない、そんなケースが増える時期かと思います。そんなときこそ、トライしていただきたいのが、「攻略ルートを意識したプレー」です。

最近よく聞くのが、「ボギーオン」という言葉。パーオン出来なくても、もう一打、パー4なら3オン。スコアをまとめるにはボギーオン以内で収めることが大切、といわれているようです。確かにほとんどのホールでボギーオン出来れば、パッティングがある程度問題ないとすれば、90前後にスコアをまとめられる可能性が高くなります。

でもこの「ボギーオン」という言葉に誤解を持っているゴルファーも多いようです。

点数主義が刷り込まれている多くの日本人ゴルファーにとって、スコアは何よりも大切なもの。「パー以下は良くてボギー以上は悪い点数」という意識がプレーヤーのレベルを問わず染み付いているのでしょう。「パーオン出来ない=ミスを犯した。」という意識を持つため、「ボギーオン」なんて許せないと思ってしまうようです。

「グリーンに乗らなかった」というだけで、ミスを犯した。と感じていては「ああ、ピンチだ。なんとか凌がないと」と「アプローチ=リカバリーショット」というメンタルになってしまいます。これでは自分を自分で苦しめているようなもの。

ボギーオンの考え方はこれとは全く異なります。

良いスコアを出すために、必ずしも良いショットは必要ありません。グリーンを外しても次の一打が、やさしく打てる地点にボールを運ぶこと。これこそ「ボギーオン」の真の意図です。

グリーンを狙うとき、どこからなら次のアプローチを寄せやすいか、グリーン上か否かにこだわらず、どこが次打に有利な場所なのか?こうしたことを考えてボールを打ち進めていくと、一打一打のショットに対する自分の評価が変わってきます。

練習熱心で、自分にシビアなゴルファーほど、ショットの評価は「意図するスウィングが出来たか?」「しっかり芯でボールをとらえたか?」などということに、とらわれてしまいがちですが、コースの攻略ルートをメインに考えるようになると、ショットのクオリティより、意図するルートにボールを運べたか、ということに重きを置くようになってきます。

特に今の時期にプレーする場合はカラダが思うように動かず、暖かいときのイメージでプレーしていても、そのギャップにショックを受けるだけです。ショットのクオリティに頼らない、ルート重視のプレーを試すには絶好の季節かと思います。

自分としては、そうした攻略ルートを決めていく上で、鉄則としていることがいくつかあります。まずは「上りの、ランを使えるサイドのラインを残す」こと。パットでも下りの2mより上りの10mの方かはるかにスコアをまとめやすいし、アプローチでも無理にボールを止めに行く必要がなくなります。

次に「グリーンから30ヤード以上離れたバンカーは徹底的に避ける」。距離のあるバンカーはミスヒットの確率が高くなり、ダボ以上になってしまう可能性が一気に高まります。

もうひとつは「とにかく手前から。届かないことを嫌がらない」。グリーンを狙ったショットが届かずショートすると、損をした気分になるものです。でも、そこはたいていが安全なエリア。ルート重視の攻め方では、「ピンより手前に一旦止めたクレバーなプレー」ということになります。

こうしたポイントはプレーヤーの特徴、得意なショットの種類などによってもいろいろと変わってくるかと思います。皆さん、自分のプレーの特徴をよく考えた上で最上と思われるルートを考える。そんなプレーをぜひ試していただけたらと思います。

画像: ショットの質よりも、意図するルートにボールを運べたか、が大切になってくる

ショットの質よりも、意図するルートにボールを運べたか、が大切になってくる

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