みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は日々、どうすればドライバーの飛距離が伸びるかってことを考えているのですが、これがなかなか難しい。もちろんクラブもいろいろと試してるし、スウィングもいろいろと研究しています。でもなかなか飛距離は伸びない。どうもボールに僕の気持ちやパワーが伝わっていないようです。
週刊ゴルフダイジェスト2/21号に「インパクトエネルギー増強法」という記事がありました。この記事は遠心力を使って飛ばす方法をタオルを使って教えてくれています。いったいタオルをどう使えば飛ばせるようになるのでしょうか? さっそく試してみました!

週刊ゴルフダイジェスト2023/2/21号で特集されていた、クラブの遠心力を活かしたスウィングを身に付けるための練習ドリルを実戦!
この記事で指導してくれている林由寿プロによると、アマチュアが飛ばせてない理由のひとつは「クラブの遠心力を使えていない」ということだそうです。遠心力を使えると脱力した腕が伸ばされて、頭とクラブヘッドが引っ張り合う大きなフォローになるそうなんです。そういえば僕のフォローは小さいし、ヨロケルし、まったく引っ張り合ってないです……。

(左)頭とクラブヘッドが引っ張り合っている状態。(右)僕の普段のフォロー。頭とクラブヘッドが引っ張り合ってない……
で、林プロによるとタオルを使って、その遠心力を使って飛ばすコツを身につけることができるらしいんです。やりかたは簡単、スポーツタオルの先を縛って左手で持ち、スウィングをするんです。そして横にしたキャディバッグの底を叩くのですが、しっかり遠心力が使えていると大きな音が鳴るそうなんですよ。
こんなのそんなに難しくないだろ~なんて思いながらやったのですが、これがけっこう難しい。そこを叩くことはさすがにできるのですが、大きな音がまったく鳴らない。ちょうどタオルがピンと張っているときに底に当たると大きい音がするみたいなのですが、これが難しいんです。
大きな音を出すためのコツは腕の力をできるだけ抜いて、デンデン太鼓のように体の回転に腕がついてくる感じで、しなやかに腕を振ること。そうすると速く振れて遠心力も使えるそうなんです。腕を使って強いインパクトを作って行こうとすると遠心力が使えず、逆にタオルはフニャッとなってしまうんですね。叩きに行くほど叩けなくて、叩かないほど叩けるってことらしいです。

手で叩きに行ってしまうと遠心力が使えず、フォローでもタオルがたわんでしまう
なるべく腕を使わず、体の回転に腕がついてくるように振ってみました。腕とタオルの動きがシンクロするように振るのがいいそうなので、それを意識しながら。
最初にやった時よりもかなりタオルがインパクトで伸びるようになりました。手元だけを加速させたり、手で打ちにいかないようにするのも大事ですね。少しタオルが伸ばされていくのを待つくらいの感覚がいいようです。

手を使わないようにして、体の回転で振れるとインパクトでタオルが伸び、腕と一直線になる。フォローも大きくなりタオルも伸びる
けっこう上手く振れるようになったので、バッグの底を叩いてみました。最初よりは大きな音が出て、遠心力が使えるようになっているな~って感じになりました。ただ、もっと大きな音を出そうと思うと、ついついインパクトを作りに行ってしまうので、また音があまり出ないってことになっちゃいます。もっと大きい音が出したければ、腕を使わずタオルのスピードを上げていくしかないですね。これは難しいですが、ちょっと練習してみようと思います。
このタオルドリルの後に、おなじような感覚でクラブを振ってみましたが、いつもよりも体の回転でスウィングできている感じがしました。この感覚を体が覚えるように、ちょこちょこタオルドリルはやったほうがよさそうですね。

体の回転で振れればキャディバッグの底を強く叩ける。インパクトは一番右の写真のようにタオルが真っすぐになっていると強く叩ける
この記事には遠心力を上げるだけでなく、フェースをターンさせる練習方法も載っていました。遠心力が使えるようになっても、フェースを閉じながらインパクトしてボールをつかまえていかないとスライスになってしまい飛距離は出ないんですよ。
ではどうすればフェースターンを覚えられるのでしょうか。それはテニスボールをサンドウェッジで打つこと。ゴルフボールより大きいから簡単に打てるんじゃないの?とおもうのですが、実はテニスボールはちゃんとフェースをターンさせてハンドファーストにインパクトしないと、ヘッドがボールの下をくぐり抜けてしまうんです。これができるとフェースにボールを乗せて運ぶような、球をつかまえる動きができるようになるそうです。
やってみましたが、たしかにフェースがボールの下をくぐり、ポコーンと上に上がるだけでフェースにしっかりとボールが乗る感じにはなりません。少しゆっくりめにフェースのターンを意識しながら打ってみると、少しボールがフェースに乗り押し込めるような感覚が掴めました。弾道も少し低くなり初速も速いです。これはつかまった強い球を打つためには、なかなかいいドリルかもしれません。

(左)しっかりターンできていないとボールの下をクラブがくぐってしまい弱い球になる。(右)フェースをターンさせながらハンドファーストで捉えるとつかまった強い球が打てる
遠心力を使える練習とボールを捕まえる練習を試してみましたが、今までの自分の感覚とはかなり違うな~と思いました。もっと手で振ってしまっていたので、それが原因でボールに力が伝わっていなかったのかもしれません。いまいち飛距離が伸びない人や、球が弱々しい人はやってみるといいドリルだと思います。
この記事には他にも遠心力を使うための練習方法が載っていますので、気になった方は週刊ゴルフダイジェストをチェックしてみてください。