「MT-28」「MTIウェッジ」など数々の名器を世に送り出し、日米両ツアーで多くのプロ支給品を手がけたクラブ設計家、宮城裕治氏が流行に惑わされないクラブ選びとクラブ設計の真実をクールに解説。今回はハイロフトUTの選び方について教えてもらった。

みんゴル取材班(以下、み): ピン「G430ハイブリッド」はロフト角30度の6Hや34度の7H、キャロウェイの「パラダイムMAX FAST」にも30度の7Hと33度の8Hがラインナップされています。

宮城:30度は7番アイアンの平均ロフト角、34度は8番アイアンのロフト角です。出始めの頃のUTは2、3、4番相当のロフト角で、ロングアイアンが上手に打てなかったり、球の高さを出したい人のためのクラブでした。その後、ロフトの寝たUTが出てきたのはアイアンのロフトが立ってきて5番や6番アイアンが打てなくなってきたからです。

み:実際に7番や8番もUTにしてしまうのはありですか?

宮城:本来はなしです。理由はプル角の違いです。プル角とはロフトとライ角通りにかまえたときにできるシャフトの角度のことです。アイアンにはボールを右に置いてダウンブローに打てるようにプル角がついています。そして短い番手ほどプル角を大きくして、球がつかまりすぎないように設計されています。

み:なるほど。UTはどうでしょう。

宮城:UTはアイアンほどプル角がなく、ボールを左に置くようなスペックが多いですね。

み:フェアウェイウッドに近い感じですね。そうするとどうなりますか。

宮城:クラブを左に振ったら左に飛ぶし、右に振ったら右に飛びやすい。特に多いミスは外から入ったときのヒッカケです。しかもアイアンよりもレングスが長くて、カーボンシャフトが多いので危険球になりやすく、セカンドOBが出てしまいます。

み:ショートアイアンの距離でOBは辛いです。お助けクラブのつもりで買ったのに、助けにならないことがあるわけですね。

宮城:よほどヘッドスピードが遅くてショートアイアンでも払い打ちするような人は別として、5番以上はUTでかまいませんが、できれば6番以下、せめて7番からはアイアンを使って欲しいですね。

画像: 「多めロフトUTを、同ロフトのアイアンの代わりに使うのは注意が必要です」と宮城氏は語る

「多めロフトUTを、同ロフトのアイアンの代わりに使うのは注意が必要です」と宮城氏は語る

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