2月25日に開催された「HEIWA・PGMチャリティゴルフ」に男女プロ40名が豪華に集まった。国内女子ツアー開幕直前の仕上がりを、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修がレポート。

「HEIWA・PGMチャリティゴルフ」は、20組の男女プロが二人一組でチームを組み、それぞれホールアウトした良いほうのスコアを採用するフォアボール形式で行われました。結果は、抽選によって組み合わされた河本結・河本力の姉弟ペアが10アンダーで優勝し、賞金2000万円をゲット。10メートルを超える強風の中、多くのギャラリーが集まり大会を盛り上げました。

画像: 「HEIWA・PGMチャリティゴルフ」で姉弟でペアを組み優勝した河本結(右)と河本力(左)(写真/岡沢裕行)

「HEIWA・PGMチャリティゴルフ」で姉弟でペアを組み優勝した河本結(右)と河本力(左)(写真/岡沢裕行)

会場となった「PGM沖縄リゾート」は恩納村に位置する海沿いの丘陵コース。時おり10メートルを超える強風の難コンディションの中で、河本姉弟は1番パー5で姉の結がイーグルスタート、8番でボギーのあと弟、力が連続バーディと姉弟コンビの相性の良さを生かし見事に優勝しました。

今季から奥嶋誠昭コーチに指導を受ける河本結選手は、オフの間に、しっかり体で打てるフェードを磨き、新生・河本結としてシーズンインを楽しみにしていると表彰式後の囲み会見で話してくれました。充実したオフを過ごしてきた後の前哨戦で、姉弟ペアでの優勝と最高の状態でシーズンインを迎えます。ここ2シーズンシード権を手放していますが、弟の力選手同様、今シーズンは大暴れしそうな仕上がりに開幕戦も注目していきましょう。

画像: 手打ちから体で打つフェードへと進化した河本結(写真/岡沢裕行)

手打ちから体で打つフェードへと進化した河本結(写真/岡沢裕行)

昨年2勝を挙げ、今季は「賞金王を狙う」という河本力選手。持ち前の飛距離を生かしフォローではありましたが、524ヤードの18番パー5では、2打目は残り157ヤード(上りをみて168ヤード)まで飛ばし、距離を抑えた9番アイアンでグリーンをオーバーさせ、寄せてバーディで締めました。

画像: 追い風の最終18番パー5で370ヤード飛ばしてバーディを奪い、勝利を手にした河本力(左)とペアを組んだ河本結(右)(写真/岡沢裕行)

追い風の最終18番パー5で370ヤード飛ばしてバーディを奪い、勝利を手にした河本力(左)とペアを組んだ河本結(右)(写真/岡沢裕行)

風の強いコンディションで気を付けた点を聞いてみると

「やっぱり力が入ってしまうので、どれだけ良いテンションでゴルフができるか。スウィングもテンションを変えずにやれるかが大事だと思っていました。パラダイム(投入した新モデルのドライバー)での初戦でしたので不安もありましたが、緊張した18番で打てたドライバーはパラダイム最高!って感じでした」(河本力)

画像: 今季の目標である賞金王を目指す河本力(写真/大会提供)

今季の目標である賞金王を目指す河本力(写真/大会提供)

飛距離だけでなくアイアンとショートゲームもレベルアップしていますが、試合で勝つメンタリティのレベルアップが頼もしくなりました。それと、また一回り大きくなった体を見ても目指すPGAツアーへの道を着実に進んでいるようですし、今季の賞金王も現実のものになりそうです。

続いて注目したのは、昨シーズン記録づくめでポイントランク女王に輝いた山下美夢有選手。ペアを組んだ正岡竜二選手が「上手いだけでなく安定感ですよね。音もいいし、流石だなと。この風の中でも安定していましたので勉強になる部分が多かった」と太鼓判を押すほど。

画像: 記録づくめの昨シーズンの女王・山下美夢有は上々の仕上がりで今季も女王の最有力候補だ(写真/中村修)

記録づくめの昨シーズンの女王・山下美夢有は上々の仕上がりで今季も女王の最有力候補だ(写真/中村修)

寒さも感じる強風の中で、フェアウェイを外さないドライバー、風を読んでピンに寄せるアイアン、沖縄特有の芝に対応したアプローチと、一言でいうと「仕上がってる」と感じました。オフには恒例の中嶋常幸プロの元を訪れブラッシュアップ。昨年までと変わらずにトレーニングや基礎練習を積み重ねてきたようです。今シーズンも女王への最有力候補として女子ツアーを盛り上げてくれるでしょう。

画像: グリーン奥からのアプローチをぴたりとピンに寄せる山下美夢有(写真/岡沢裕行)

グリーン奥からのアプローチをぴたりとピンに寄せる山下美夢有(写真/岡沢裕行)

男女20名のトッププレーヤーが集結したので注目選手が目白押しではありましたが、石川遼選手とペアを組んだ大里桃子選手にも注目しましょう。オフの間にクラブ契約をフリーとし、ドライバーはピンG430を選んでいました。狭いホールやアゲンストでもドライバーを振り抜き、フェアウェイをとらえると、バーディパットを次々に決めていました。「オフは休みなくほぼ毎日ゴルフ漬けの生活を送った」と話し、優勝がなくランク34位だった昨シーズンから心機一転、2021年以来の3勝目とポイントランク上位を目指します。

画像: クラブ契約をフリーとし心機一転3勝目を目指す大里桃子(写真/中村修)

クラブ契約をフリーとし心機一転3勝目を目指す大里桃子(写真/中村修)

優勝した河本ペアに続いて2位に福田真未・木下稜介ペア、3位に柏原明日架・石坂友宏、4位タイに堀奈津佳・今平周吾ペア、木戸愛・大槻智春ペア、幡野夏生・香妻陣一朗ペア、吉田優利・宮里優作ペアなど。まずは今週開幕する国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディス」に注目していただき、開幕まで1か月となった国内男子ツアーにも注目していきましょう。

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