アメリカでは日本に先んじて、PXGのゴルフボールが市場に投下された。創業者兼CEOのボブ・パーソンズ氏が、研究開発チームを組んで10年の歳月をかけて作り上げたゴルフボールだという。
PXGマーケティング担当の齊藤陽一郎氏によると、「2月7日にアメリカで発売されるや、予想を超える売れ行きで“爆売れ状態”です」と2月24 日に発売された日本市場でも期待を寄せている。
「PXGボールのコンセプトは、‟ワン・ボール・ダズ・イット・オール”。ボールは2種類いりません。ディスタンス系とスピン系を両立したボールの1種類だけでいいというものです」と同氏。そのボール性能については…
「ディスタンス系を示すコンプレッションの数値は108で、(タイトリストの)プロV1とV1xの間の数値です。ボール初速はV1とV1xをやや超えるデータが出ました。スピン量は少し高めですが、満足いくものと言えます」と、自社測定の数値ながらニューボールの飛距離性能に自信をのぞかせる。
ドライバーとの相性は良さそうだが、もう一方のスピン性能、ウェッジとの相性はどうか。
ウェッジのデータで同じく(タイトリストプロ)V1とV1xと比較すると、「スピン性能もデータが示す通り、いい数字が出ています。ディスタンス性能とスピン性能、どちらもユーザーのみなさんに満足していただけるものです」(同氏)
ゴルファーの多くは、ボールを選ぶ際、飛ばしを求める「ディスタンス系」か、アプローチが打ちやすい「スピン系」か、大きく「二者択一」する。しかし、どちらの性能もいいならば、迷うことなく「1択」できる。
そんなコンセプトを謳う「PXG エクストリーム」はダース売りで、5940円(税込み)で発売された。
このボールが日本でも受け入れられれば、いままで言われ続けてきた「ディスタンス系とスピン系、どっちがいい」論争に終止符が打たれるかもしれない。
※データは、PXG XTREME GOLF BALLSと、2021年発売のTitleist PRO V1、V1x GOLF BALLSとの比較テスト結果(PXG社提供)