『TRI-BEAM』は、「トライアングル(三角形)」の「トライ」と、「梁(はり)」を意味する「ビーム」をかけ合わせた言葉。そして、最大の特徴がネック部分の「三角形の梁」にある。
「『ラケットホーゼル』とネックの形状を名付けています。面積が大きいのでヘッドのブレに強くなるのと、ラケットホーゼルの部分が他社に比べて軽いので、重心を上げることなく低重心にできます」とメーカー担当者が語る。
正面や後方から見ると、ネックの太さ・大きさが際立つ「ラケットホーゼル」だが、構えてみると至ってオーソドックス。違和感なく使えそうだ。
ソールのトウ及びヒール部ややフェース寄りには2つのタングステンウェイトが装着されている。「重量をやや前側に持っていっているので、低重心とともに浅重心にもなっています」(メーカー担当者)
打点(インパクトエリア)が低めのゴルファーが芯でヒットしやすい低重心。また、アッパー軌道でボールをとらえるタイプとのマッチングもいい。重心深度については、深重心が安定したストロークを生むのに対し、浅重心には操作性が高いというメリットがある。
2つのタングステンウェイトはそれぞれ重量が15グラムあり、転がりのよさを実現し、ミスヒット時のブレも最小限に抑えてくれる。
ステンレスの一体成型でミーリングされたフェースにはホワイトホットをインサート。ボールカバーと同素材にすることで、ソフトフィールで安定した距離感を生み出す。
ヘッドは6種類を展開する。うちブレードが4種類で、「#1」「#2」、そしてソール幅の広い「ダブルワイド」が、ヒールにネックがついたタイプとセンターシャフトの2モデル。マレットが「#6M」と「#7」の2種類だ。
シャフトはカーボンとスチールを複合した「ストロークラボ」を装着。ヘッド側がスチール、グリップ側はカーボンになっていて、シャフトでもねじれを抑制する。
「ダブルワイド」を使用した上田桃子は「座りが良くて構えやすい。ヘッドもブレにくくて、やさしく打てる印象です」。また「♯1」を使用する河本結は「構えやすくて、アドレス時のネック形状も気にならない。出球も安定する」と実戦投入予定。
「ラケットホーゼル」と「ストロークラボシャフト」でヘッドのブレを抑え、グリップ部分とヘッドが重いためストロークがオートマチックになり、さらにブレない『TRI-BEAM』。パットに悩むアマチュアにとっても、ぜひ”トライ"したくなる新製品だ。