国内女子ツアーで活躍する吉田優利が、スウィングの再現性を高めるために実践しているという練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。女子ツアーがついに開幕しました! 今年は誰が活躍するのでしょうか? どんなニューヒロインが現れるのでしょうか? めちゃ楽しみですよね~。

で、僕が気になるのは、プロたちがオフシーズンにやっていた練習。開幕に向けて、どんな課題を持って、どんな練習に取り組んできたのか? 週刊ゴルフダイジェスト3/14号に「上田桃子&吉田優利が開幕に向けて取り組んだこと」という記事がありました。その記事から吉田優利プロが取り組んだドリルを試してみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/3/14号で特集されていた、吉田優利が実践する練習ドリルを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2023/3/14号で特集されていた、吉田優利が実践する練習ドリルを実践!

吉田優利プロといえば、辻村明志コーチ率いる「チーム辻村」の一員です。その辻村プロと開幕に向けて吉田プロが取り組んだ課題が「スウィングの再現性」。再現性を高めるために吉田プロが重要視しているのがハーフウェイバックまでの動き(始動)だそうです。これを「第二のアドレス」と呼んでとても大切にしているそうです。

具体的には、吉田プロはインサイドに引くクセがあるので、それを直すために2本のクラブをつなげて持ち、ハーフウェイバックで(手元が右腰の高さに来た時)グリップエンドがターゲットに向くように練習しているのだとか。クラブを2本持つことでグリップエンドの向きがわかりやすくなるんですね。アライメントスティックを一緒に持っても良さそうですね。

この「第二のアドレス」が決まれば、勝手にいいトップが作られ、気持ちのいい切り返しになるそうです。吉田プロは「テークバックでいいところにクラブが上がりさえすれば、スウィングは90%以上の確率で成功します」とまで言っています。吉田プロはクセのないスウィングを目指しているそうで、スウィングがシンプルになればなるほど、再現性も高くなるということなんです。そのシンプルでクセのないスウィングのためにはテークバックが重要になるといいうことなんですね。

画像: (左)クラブを2本つなげて持ち(中)手元が右腰の高さに来たときにグリップエンドがターゲットに向くようにテークバック。(右)インサイドに引くとグリップエンドは右を向く

(左)クラブを2本つなげて持ち(中)手元が右腰の高さに来たときにグリップエンドがターゲットに向くようにテークバック。(右)インサイドに引くとグリップエンドは右を向く

さっそくやってみましたが、僕もインサイドに引いてしまうクセがあるので、ハーフウェイバックではグリップエンドがかなりターゲットよりも右を向いてしまいます。これをターゲット方向に向くように意識しながらテークバックすると、自分的にはかなり外側に上げているように感じますね。本当にこれでいいの? って思っちゃうくらいなのですが、そのままトップまで上げると、かなりトップの形は良くなるし、切り返しもシンプルになるんですよね。切り返しがスムーズになるので、クラブの動きも安定しますね。

画像: (左)吉田プロが目指すポジション(中)僕はインサイドに引いてしまいがちなんです(吉田プロも)(右)気持ち的にはこのくらい外に引く意識でちょうどグリップエンドがターゲットを向きます

(左)吉田プロが目指すポジション(中)僕はインサイドに引いてしまいがちなんです(吉田プロも)(右)気持ち的にはこのくらい外に引く意識でちょうどグリップエンドがターゲットを向きます

実際にこのイメージでボールを打ってみても、たしかに気持ちよく振れている感じがしました。ただ、長年のインに上げるクセは簡単には直らないので、かなり意識しないとダメですね。どうしても違和感があるので、これは慣れていくしかなさそう。練習で取り組むのはもちろん、ラウンド中はプレショットルーティンで、右腰の高さまで正しくテークバックする動きを取り入れるのもいいかもしれません。

画像: 「第二のアドレス」でのポジションを気にしながら打ってみました。普段よりもスムーズに振り切れ、トップのポジションも良くなっています

「第二のアドレス」でのポジションを気にしながら打ってみました。普段よりもスムーズに振り切れ、トップのポジションも良くなっています

そしてもうひとつ吉田プロが取り組んでいるのが、ボールの斜め後ろにカードを置いて打つドリル。スウィングは円軌道なので、本来ヘッドは少しインサイドから入ってきて、インサイドに抜けていくのですが、インパクト付近ではなるべく真っすぐヘッドを動かしたいそうなんです。

画像: ボールの斜め後ろにカードを置いてボールを打ちます

ボールの斜め後ろにカードを置いてボールを打ちます

このドリルはヘッドを真っすぐ動かすためのドリルなんですね。ヘッドは真っすぐに動かすだけでなく、低く長く動かせるのが理想だそうで、吉田プロは辻村コーチが上げたつま先の下にクラブを通す練習もしているのだとか。

足の下を通す練習は怖いし、一人ではできないので、カードを置いてのドリルをやってみました。これね、僕には意外と簡単でした。なぜかと言うと、僕はアウトサイドイン軌道なので、この位置のカードはほぼ気にならないんです(笑)

画像: インサイドから入りすぎるとカードにヘッドが当たってしまう

インサイドから入りすぎるとカードにヘッドが当たってしまう

僕みたいにアウトサイドインに振ってしまうアマチュアって多いんじゃないですかね?ってことで、カードをボールの後ろの外側に置きました。このほうがカードに当たってしまいそうで難しいです。

画像: 僕はカードをボールの外側後方に置いたほうがイメージが出ましたね

僕はカードをボールの外側後方に置いたほうがイメージが出ましたね

なんならボール後方の内側と外側両方に置くのもいいかもしれないですね。このほうが真っすぐに動かす道が見えるような気がして、効果がありそうに感じました。人それぞれのスウィングタイプで工夫してみるといいかもしれません。

ここまでやって思ったのですが、このドリルはカードにヘッドが当たるかどうかよりも、カードの向きに沿って真っすぐヘッドを動かすイメージを作るためのものかもしれませんね。どっちにしろ、自分がイメージしやすいところにカードを置けばいいと思います。

今回は吉田優利プロが開幕に向けて取り組んでいたドリルを2つやってみましたが、雑誌には上田桃子がやっていたドリルも紹介されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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