みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフには本当にいろいろな練習器具や練習方法というものがあります。そして毎年のように新しい練習器具が発売になりますよね。しかし昔からずっとやり続けられている基本的なドリルっていうのもあるわけです。しかもアマチュアだけでなく、世界の一流プロもその昔ながらの基本的なドリルをやっているというんだから驚きです。
週刊ゴルフダイジェスト3/21号に「”わきタオル””股ボール”のトリセツ」という記事がありました。この記事で世界の一流プロが実際にやっている”2大鉄板ドリル”が紹介されていたので、やってみることにしました!
この記事で紹介されている2大鉄板ドリルというのは「わきタオル」と「股ボール」です。これは両方とも読んで字のごとく「わきにタオルをはさんでスウィング」するドリルと、「股にボールをはさんでスウィング」するドリルです。どちらも昔からあるドリルですが、なんとジョーダン・スピース、ダスティン・ジョンソン、ザンダー・シャウフェレなどのトッププロもやっているというんです。
プロもやるという、この2大鉄板ドリルは、いったいどんな効果があるのでしょうか? この記事で解説をしてくれている阿河徹プロコーチによると、特にアマチュアに多い「スウェイ」「突っ込み」「手打ち」などの、軌道を狂わすエラー動作の元を断つことができるそうなんです。
まずは「股ボール」をやってみることにしました。阿河コーチによると、100均ショップで売っているような安いボールでいいようです。安いボールのほうが柔らかいので最適だとか。そのボールを股にはさみ、スリークオーターくらいの振り幅でボールを打つのがいいようです。このドリルでは、軸が傾かずにその場で回転できるようになるということです。スウェイしてしまうゴルファーには特に効くドリルなんですね。
このドリルで大切なのは脚の間にボールがある感覚を覚えて、内太ももに意識を向けること。それだけで回転重視のスウィングが不思議と身につくんだそうです。その動きがいまいちわからないときは、地面に正拳突きする形で手を動かすといいようです。
さっそくボールを股にはさんでやってみました。最初は地面に正拳突きをして、動きを覚えます。ボールがはさまっている内ももを意識しながらやると、たしかに自然と回転運動になりますね。動きの感じがわかったので、クラブを持って同じ意識でスリークォータースウィングをしてみました。普段のスウィングよりも、下半身がしっかりと回っている感じがします。下半身リードのスウィングができる感じですね。これはたしかにスウェイしてしまっている人にはとてもいいドリルだと思いました。
次に「わきタオル」をやってみます。このドリルも、かなり昔からある基本的なドリルですよね。これは「突っ込み」と「手打ち」に効くそうです。やりかたは簡単で、両わきにタオルをはさんでスウィングするだけ。最初は動きに慣れるためにクラブを持たずシャドースウィングがいいようです。タオルを落とさないようにすることで、自然とテークバックでは右わき、フォローサイドでは左わきが締まります。また手ではなく体でクラブを動かせるようになることで、軌道が安定しやすくなるんですね。
タオルをはさんでシャドースウィングをやってみました。これは特に難しくないので、次にクラブを持ってボールを打ってみます。ボールを打つと、少し難しくなりますね。普段のスウィングでボールを打つと、テークバックでは右わき、フォローサイドでは左わきが空いてしまい、タオルが落ちてしまいます。やはり手でクラブを動かしてしまっているんですね。腕と体を連動させる意識を強くしてスウィングをすれば、タオルは落ちないし、スウィング軌道も安定します。ボールへの当たり方も厚くなって、つかまった球が打ちやすくなるような気がしました。ただタオルを落とさない意識が強くなりすぎると、わきをギューッと締めてしまって腕に力が入ってしまいます。それではダメだと思うので、適度にわきをしめるのが良さそう。
2大鉄板ドリルをやってみましたが、どちらもアマチュアのミスの原因となる動きを修正するのにはとても良さそうです。特に高価な練習器具もいらないし、クラブを持たなくてもできるので、家の中でもサクッとできちゃう。特に「わきタオル」はかなり効果がありそうです。
どちらもシンプルで簡単にできるドリルですが、なんのためにやるドリルなのかってことと、正しいやり方を知らないと意味がありません。しっかりとポイントを押さえて、みなさんもぜひやってみてください。