みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフ雑誌にはいろいろなプロのレッスン記事が掲載されていますが、アマチュアのお悩みを解決してくれる内容ってのが一番参考になるな~と個人的には思うわけです。だって、アマチュアの悩みって共通しているものが多いじゃないですか。
月刊ゴルフダイジェストに「読者記者がゆく」という連載があるのですが、これは読者が自分の悩みをプロにぶつけて解決してもらうというもの。そんな記事の中に、僕と同じような悩みを相談しているものがあったので、その解決方法を試してみることにしました。
僕が気になったのは「当てにいって力んでしまう」という悩みでした。この相談者は7番アイアンから上の番手がコースでは右に出やすくなるそうです。また当てにいって力んだりしてトップすることも多いそうなんですね。僕も長いクラブを持ったときに力んでしまい、上体が突っ込むことがあるし、その結果フェースが開いて右にボールが飛んでしまうことが多いんです。同じような悩みの人も多いんじゃないでしょうか。
この悩みに対してアドバイスしてくれている吉本舞プロによると、左手をギュッと握りすぎというのが理由のひとつだそうです。テークバックのときに左手を強く握りすぎると、左わきが空いて、フェースが開きやすくなるそうなんです。その開きをダウンスウィングで戻しきれないので、インパクトでフェースが開いてしまうということなんです。
これを解決するには最小限の力でグリップを握り、大きめのワッグルをするみたいに素振りを繰り返してみるといいようです。その際、当然ながらグリップをギュッと握るのではなく、グリップの上側の指を開いて、下からグリップを支えるだけのような感覚で振るのがいいそうです。
これ、やってみると、なるほど自然とフェースがターンする感覚が分かります。手で振るのではなく、体の回転に腕がついてくるような感覚で振れるといいような気がします。手に力が入ってしまうと、この動きができなくなってしまうわけですね。
そしてもうひとつ、ボールをスクエアに捉えてハンドファーストに打てるようになるドリルが紹介されています。それがボール5個分ソールを滑らせて打つドリル。ボールを飛球線方向に向けて5個並べ、その一番右のボールの手前にボールを置き、そのボールを打ちます。そのときに5個のボールの一番右のボールから一番左のボールまでソールを滑らせるイメージで打つんです。そうすることで、自然にハンドファーストのインパクトができるようになるということです。
やってみましたが、たしかにハンドファーストのインパクトがイメージしやすいですね。インパクトゾーンも意識できるし、インパクトがだんだん厚くなってきます。上体が突っ込んでしまってはソールを滑らせることができないので、入射角も少しシャローになるような気もします。グリップする手に力が入っていても長くソールを滑らせることはできませんね。またボールをすくい上げるような動きでは絶対にボール5個分もソールを滑らせることができないので、すくい打ちに悩んでいる人にも効果がありそうです。これはなかなかいいドリルなんじゃないかと思いました。
今回アマチュアの悩みを解決するドリルをやってみましたが、やはりこういうのってタメになりますね。実際の悩みを解決する練習方法を教えてくれているので、即効性が高いように感じました。月刊ゴルフダイジェストのこの連載では、毎月4人くらいのアマチュアがいろいろな悩みを解決してもらっているので、もし自分の悩みに近いものがあったら、ぜひみなさんも参考にしてみてはいかがでしょうか。