昨日は、昨年ブレイクした蝉川泰果選手の仕上がりとアメリカの大学ゴルフ部出身の逆輸入プロ石過功一郎、伴真太郎を紹介しましたが、今日はQTランク1位通過でノリノリの篠優希選手と杉原大河選手をピックアップします。
実はこの二人、中井学プロに師事する共通点を持ち、今日の練習ラウンドを共にしていました。篠選手は売店で買った味付け海苔「のりのりだ‼︎」を他の選手にも勧めたほど気に入って、今大会もそのノリで戦うと意気込みます。
篠選手は昨年のQTファイナルの最終日に62を叩き出しトップ通過を果たした爆発力が魅力。一昨年のQTも4位で通過し1シーズン戦いましたが「お客さん側になっていた」とシードに届かなかったシーズンを反省し、昨年末のQTトップ通過からシード権確保と初優勝を目指しています。
コンパクトでシンプルなスウィングからドローボールを操ります。中井学プロをキャディにつけどんなプレーを見せてくれるのか注目していきましょう。
続いて、19年にアマチュアとしてABEMAツアーで優勝、20年の「日本オープン」5位、21年の「ツアー選手権」で3位、「三井住友生命VISAマスターズ」で8位とアマチュアとして実績を積みプロ転向した杉原大河選手。22年はプロとして参戦するも不調に陥り、私も現地レポートした「ツアー選手権」では球が定まらずに予選落ちを喫した姿を見ていました。その後中井学プロの元を訪れたといいます。
するとその効果は早速現れ、ABEMAツアーでは4週連続でトップ10に入るなど復調し、賞金ランク10位の資格で参戦しています。「中井さんに教わらなければ今ここにはいられなかったと思います」と復調し、今シーズンのシード権獲得と初優勝を目指します。
実際に練習ラウンドに9ホール付いて歩きましたが、ボールをしっかりコントロールできていましたし、ドライバーの飛距離もさることながら3Wの飛距離とコントロール性には目を見張ります。
二人を指導する中井学プロによると「大幅なスウィング改造ではなく、二人の持つポテンシャルを引き出すように、分析やコミュニケーションを多く持ちました」と話します。
過去に出場していた今大会をコーチとしてキャディとして共に戦う気持ちは「正直、自分でプレーしているほうが楽ですよ。ひと言の責任の重さを改めて感じています。でもやってきたことは間違っていないので二人のシーズンが楽しみです」と話します。
23シーズンが開幕しますが、賞金王を目指すと公言する河本力や金谷拓実、中島啓太らの実績のある選手から成長著しい岩崎亜久竜、久常涼といった若手、堀川未来夢や稲森佑貴、星野陸也、今平周吾らの中堅、ツアーを牽引する石川遼やベテラン勢の戦いが始まります。
明日の初日も現地からのレポートをお届けします。