国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の初日を終え、首位タイは7アンダーで今平周吾と金谷拓実の2名。1打差には細野勇策、浅地洋佑。2打差に米澤蓮、大堀裕次郎ら5名。3打差には片山晋呉、宮里優作、久常涼、石川遼ら12名が並ぶ大混戦となった。みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届け。

穏やかな晴天に恵まれ気温は18度と、例年よりも日程が早くなったにもかかわらず絶好のゴルフ日和で開幕しました。午前午後スタート分かれて132名(アマ1名)が出場し午前スタートの今平周吾、金谷拓実選手が7アンダー、1打差にレフティーの細野勇策、浅地洋佑選手、2打差の5位タイには米澤蓮、大堀裕次郎ら5選手が続き、3打差10位タイには片山晋呉、宮里優作、石川遼、堀川未来夢、久常涼ら12選手が並ぶ大混戦で初日を終えています。

画像: 河本力(左)と中島啓太(右)の後方からドライバーショットを見てみると、右ひじが左腕よりも下で右の体側が縮む側屈が入っていることが見て取れる

河本力(左)と中島啓太(右)の後方からドライバーショットを見てみると、右ひじが左腕よりも下で右の体側が縮む側屈が入っていることが見て取れる

星野陸也選手は3アンダー22位タイ、中島啓太、蝉川泰果選手は2アンダー33位タイ、河本力は二つのダブルボギーを叩くもイーブンパーまで戻し67位タイで終えています。

オフに海外の試合に挑戦した金谷選手は「アジアンツアーで勝てたことで自信になっている」と21年に制した相性の良い今大会で幸先よくスタートを決めました。4アンダーと上々の滑り出しの片山選手は、1月に50歳になり26年目のシーズンを迎え「完走が目標」だと話しますが、常に新しいスウィングに挑戦しながら結果を出してくるところに脱帽です。

今日は、7番418ヤード・パー4のティーボックスの後方から定点観測しました。このホールはほとんどすべての選手がドライバーを握り、風も無風かわずかにフォローのホールです。右手には1番パー5の2打目地点、左手には6番パー3のグリーンが見え、ドライバー、アイアン、グリーン周りのアプローチやパットが見られるお勧めのポイントです。

フェアウェイ左サイドには270ヤードで入る大きなバンカーがあり、越えるにはキャリーで300ヤードは必要なロケーションです。バンカー右のフェアウェイを狙いドライバーを振り抜くと青空に白球が飛び出す弾道がバッチリ見えます。正面からスウィングを見てしまうと打球を見失いますが、ボール初速の速い男子プロの弾道も後方からであればしっかりと追うことができます。

後方から見ていて気が付くのは、飛距離の出るほとんどの選手は、インパクトまでは右ひじが左腕よりも低い位置にあって、ゆとりがあり、インパクト後に右腕は伸びていきます。この右ひじが下にあると飛距離に優位なだけでなく、インサイドからの軌道でボールをとらえられるようになりますし、前傾角をキープできることで、ミート率が上がります。

画像: 右ひじはインパクトまで余裕を持たせることで体のターンを使って飛距離を稼ぐことができる(写真は久常涼)

右ひじはインパクトまで余裕を持たせることで体のターンを使って飛距離を稼ぐことができる(写真は久常涼)

右ひじにゆとりがあり、左腕よりも下にあるためには、体の右サイドに側屈が入る必要があるので前傾角のキープにつながります。ただし、側屈を入れようとして体全体が右に傾きすぎるのはダフリの原因にもなりますので気を付けましょう。

コツはテークバックで体の左サイドを縮める側屈を入れながらバックスウィングし、切り返し以降は右ひじが下になるように右サイドの側屈を入れる意識を持つことです。ハンドファーストで右ひじを伸ばす力も加わり飛距離にも結び付くはずです。

1番、10番も後方から見られるようになっていますので、お目当ての選手が来る数ホール前から陣取っておくと最高な弾道を見ることができます。ホールアウト後には選手がサインにも応じてくれるエリアもあります。明日も晴れ予報ですが風、は少し冷たいので上着を忘れずにお出かけください。

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