スコアメイクのために重要なのがグリーン上でのパッティング。とくに寄せ切ったあとのショートパットは確実に決めておきたいところだろう。昨シーズン、パッティングコーチとして河本力を支えた丸山颯太コーチが教える「1.5メートルのパットを9割入れる」コツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

アマこそ寄せワンは見逃したくない! そのために大切なこととは?

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スコアを作るのは最終的にパットです。ドライバーでぶっ飛ばそうが、アイアンでビタビタと寄せようが、最後のパットが入らなければ意味がないわけですよ。

特に僕たちアマチュアなんてそんなにパーオンするわけでもないので、いかに寄せワンを取るかがスコアメイクの鍵になってきます。なので、アプローチでそこそこ寄ったときには確実にパットを決めたいわけ。

月刊ゴルフダイジェスト5月号に「上り1.5メートルを9割入れる」という記事がありました。いや~もし本当にそんなことができたら、確実にスコアは良くなりますよね。ってことで、どうやったら9割入れることができるのか、やってみることにしました!

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2023/5号で特集されていた、1.5メートルのパットを決めるコツを実践!

月刊ゴルフダイジェスト2023/5号で特集されていた、1.5メートルのパットを決めるコツを実践!

そもそもフェースを真っすぐ向けられていない

この記事で指導してくれている丸山颯太コーチによると、まずアマチュアは1.5メートルのパットでも目標に対してフェースを真っすぐ向けることができていないそうです。それが1.5メートルが入らない大きな原因なんだとか。自分では1.5メートルくらいなら真っすぐ構えられていると思うのですが、コーチがそういうんだから、やっぱ構えられていないんでしょう。では、どうすれば目標に真っすぐ構えられるのでしょうか?

画像: アマチュアは短いパットでも真っすぐ構えられていないことが多いらしい

アマチュアは短いパットでも真っすぐ構えられていないことが多いらしい

そもそもなぜフェースが真っすぐに向いていることが大事なのかと言うと、フェースの向いている方向に出球が出るからなんです。だからフェースを真っすぐにセットすることが大事なんですね。そしてフェース面を合わせるのに大事なのが目線だそうです。フェースを真っすぐに向けたと思っていても、目線がズレていたら実際は真っすぐではないことが多いそうです。

目線を真っすぐにするためには2メートル間隔でボールを3球真っすぐに置き、アドレスをします。そこから3球のボールが真っすぐ重なって見える頭の位置を探すんです。そして正しい目線に対して真っすぐフェースを合わせるといいようです。

やってみましたが、今までの自分の感覚で構えると少しだけ曲がって見えます。やっぱり真っすぐに構えられていなかったんですね。

画像: (左)3個のボールを2メートル間隔で真っすぐに並べて、ボールが真っすぐに重なって見える頭の位置を探す。(右)友達に後ろから見てもらって、目標に真っすぐ構えられているかチェックしてもらいましょう

(左)3個のボールを2メートル間隔で真っすぐに並べて、ボールが真っすぐに重なって見える頭の位置を探す。(右)友達に後ろから見てもらって、目標に真っすぐ構えられているかチェックしてもらいましょう

胸が真っすぐになるようアドレスしよう

そしてフェース面を真っすぐにできるようになったら、次は胸の真っすぐです。なぜ胸の真っすぐが重要かというと、胸の向いている方向にヘッドが出ていくからだそうです。プロがよく鏡を地面に置いてパット練習をしていますが、あれは胸の向きが真っすぐになっているかのチェックをしているとのこと。鏡の練習器具を持っている人はぜひやってみてください。

画像: 左右の体重配分がかたよると胸の向きが真っすぐにならない。胸の向きにヘッドが出ていくので、そのままでは目標方向に打ち出せない

左右の体重配分がかたよると胸の向きが真っすぐにならない。胸の向きにヘッドが出ていくので、そのままでは目標方向に打ち出せない

胸を真っすぐに構えるための方法ですが、まずは体重配分を5対5にすること。体重配分が左右どちらかの足に傾いてしまうと、肩が出てしまい胸も真っすぐに構えられなくなってしまいます。そして正しくグリップするためのコツは、まず上腕を内に絞り込むようにして、前腕だけを親指方向に回す。その状態で手のひらを合わすようにグリップすると胸のラインがズレにくい構えができます。

画像: 胸を真っすぐに構えるための手順

胸を真っすぐに構えるための手順

やってみましたが、たしかに胸の向きが真っすぐのまま構えやすいです。この手順を踏んで胸の向きを真っすぐに構えてみると、今までの自分の構えは少し右肩が前に出ていて、胸が左に向いてたことがわかりました。練習グリーンで胸を真っすぐに構える練習をしたほうが良さそうだし、ラウンド中もできる限りこの手順で真っすぐに構えるようにしたほうが良さそうです。

ストロークは胸だけ動かす意識

最後にストロークです。ストロークは胸だけが動くようにすれば、フェースはスクエアに戻るということです。ポイントはシャフトが回転しないこと。ストローク中にシャフトが回転してしまうとフェース面の向きが変わってしまいますが、シャフトが回転しなければフェースはスクエアに戻るんです。そのためには頭を動かさずに胸だけを横に動かすというのが大事なんです。実際はアドレスのときには前傾するので、背骨に対して垂直に回すイメージになります。

画像: 前傾した背骨に対して垂直に回転する

前傾した背骨に対して垂直に回転する

胸だけがしっかりと動いているかチェックするポイントがいくつかあります。パットのストロークを正面から動画で撮ってもらい、耳・腰・ひざをチェックします。耳はストローク中に高さが変わってしまうと、肩が縦に動いてしまっていることになります。これはアマチュアには多いミスの動きだと言うことです。

次に腰が左右に動いていないかをチェックします。腰が左右に動いていると、回転ができていない証拠です。目標への意識が強すぎると腰が動きやすくなるとのことです。

最後はひざの動き。ボールを打ちに行ってしまうと右ひざが前に出てしまいます。両ひざがアドレスの位置から前後に動いていなければ、正しく動けている証拠です。

画像: (左)耳の高さが変わってはダメ(中)腰が左右に動いていると回転ができていない(右)ひざが前後に動いてもダメ。打ちに行ってしまうと右ひざが前に出る

(左)耳の高さが変わってはダメ(中)腰が左右に動いていると回転ができていない(右)ひざが前後に動いてもダメ。打ちに行ってしまうと右ひざが前に出る

フェースの向き、胸の向きをしっかりと真っすぐに合わせてパットをしてみましたが、いままでの自分の感覚とは少し違うものの、ストロークがスムーズになったような気がしました。そして、出球がかなり安定して、思ったところに打ち出しやすくなったような気がします。たしかに真っすぐに構えられれば、1.5メートルが入りやすくなるな~と思いました。ストロークも胸を動かすイメージだと、手で打ちに行ってしまうことが無くなり、テンポも良くなると感じました。

パットが苦手な人は、一度自分が真っすぐ構えられているかチェックしてみると、かなりパットの精度が上がると思いますよ。

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