TPトラスシリーズが登場
ネック部に三角形のトラス構造を採用したことでミスヒットによるフェース面のブレを減少させたテーラーメイド「トラス」シリーズ。2週前の「アクサレディスゴルフトーナメント」でトラス構造のネックを採用した「スパイダーGTx」を投入し推薦出場から初勝利を挙げた山内日菜子の活躍も記憶に新しい。
これまでのトラス構造を持つネックの形状も、大きさを変化させたり薄肉にして重量を軽量化し低重心になるような進化を遂げていたが、新作の新TPトラスシリーズは三角形部分を完全にくり抜き、空いた空間を衝撃吸収材をカーボンで挟んだ構造となった。
大きくなったトラス構造により、オフセンターヒット時のフェース面のブレをより減少させ、不快な衝撃をも吸収できるようになったという。
「KKT杯バンテリンレディス」の練習グリーンでテーラーメイド「TPトラスシリーズ」を発見
「トラス構造の幅を広くすることでその効果は高くなりますが、重量が重くなり重心位置も高くなってしまいます。そこで三角形部をくり抜き、カーボンで埋めることで重量増を最小限にしながら打感も改善することができました」（プロダクト担当の田中桂氏）
早速、トラスを使用中の選手をメインに20名ほどの選手の手に渡ったようだが、取材中に練習グリーンへ訪れた山内日菜子選手が早速手に取り、試打を開始。
スパイダーGTを使用し推薦出場から初勝利を飾った山内日菜子選手も新TPトラスシリーズをテスト開始
担当の田中氏によると「ショートパットの安心感が一番です。ロングパットでもカップ近くに寄せておけばパーを取れる安心感は大きいです」とトラス構造のパターに絶大な信頼を寄せている山内選手のコメントを教えてくれた。
幅広のフランジ部を持つ「B3TH」はやさしく打てるブレードタイプ
山内選手が試打したのはフランジ部の幅が少し広いブレードタイプの「B3TH」。他メーカーでも人気の幅の広いブレードタイプは、座りが良く、幅広のフランジ部のおかげで慣性モーメントが大きく、やさしく打てるモデルだ。
他にもマレットやツノ型、ブレードタイプと多くのラインナップを見かけたので、現在使用するモデルからの移行もスムーズに行われそうだ。早速、今週末に新TPトラスシリーズを手にする選手が見られるかもしれない。
2023年4月13日12時30分、一部加筆修正しました。
