国内女子ツアー第7戦「KKT杯バンテリンレディスオープン」は4月14日から3日間の日程で開催される。現地からみんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファー中村修の直前レポートをお届け。

前年優勝の植竹希望のコーチは西川哲プロ

今週は熊本空港CCに舞台を移して「KKT杯バンテリンレディスオープン」が開催されます。この大会は92年に「再春館レディース」として始まり、「ライフカードレディス」、「西陣レディス」と名称を変更しながら2013年から現在の「KKT杯バンテリンレディスオープン」へと続く歴史のある大会です。開催コースも96年から熊本空港CCで行われ、丘陵地にある林間コースのでグリーンの仕上がりも上々です。

普段の営業では乗用カートがフェアウェイに乗り入れることもあり、フェアウェイは硬くホールによってはランも計算しながらのラフまで突き抜けないマネジメントも必要になります。最終18番ホールは2オンも狙える池越えのパー5なので、最後まで目が離せない試合になりそうです。

画像: 「KKT杯バンテリンレディスオープン」は4月14日から3日間の日程で開催される

「KKT杯バンテリンレディスオープン」は4月14日から3日間の日程で開催される

水曜日の練習ラウンドで前年優勝者の植竹希望選手の組について歩くと、今季からコーチを務めるレギュラーツアーで活躍した西川哲プロの姿を発見。植竹選手の妹でプロテスト受験中の愛海(なるみ)さんが西川プロに習い始めたことをきっかけにコーチをお願いしたという経緯。早速、どんなことに取り組んでいるか聞いてみました。

「いい素質、実力を持っているので、それを発揮できるように試合を見ながら進めています。アプローチもショットもボールに直接コンタクトできるように時間をかけて取り組むようにしています」(西川哲)

画像: 前年優勝の植竹希望は西川哲プロをコーチにゴルフのレベルアップに取り組む

前年優勝の植竹希望は西川哲プロをコーチにゴルフのレベルアップに取り組む

アイアンのコントロール性を重視していた植竹希望

植竹選手のスウィングは、コンパクトなショートトップから手元が低く浅い入射角でインパクトしますが、もう少し入射角を確保することで、スピンの効いた高い弾道や、ラフからでもコントロールしながら打てる軌道へと改善しているようです。

アイアンの場合、クラブの最下点よりも手前でボールにコンタクトするダウンブロー(マイナスの入射角)でヘッドが入ることによりスピン量を確保し、ボールの高さ、方向性、想定した距離を打ちグリーン上で止める、といったショットのコントロール性を向上させるには不可欠な要素です。

昨年優勝して記念植樹をした植竹選手は「もう1 年経ったんだという気持ちもあるんですけど、昨年いい流れで来てここで優勝することができていい思い出の地になりました」と振り返ります。6ホールを戦ったプレーオフについても「全ホール覚えていて、それだけ記憶に強く残っているし、いい思い出だった」と続けました。

画像: 前年優勝者の記念植樹を行い、調子を上げるきっかけにしたいと植竹選手

前年優勝者の記念植樹を行い、調子を上げるきっかけにしたいと植竹選手

「今調⼦はあまり良くないですけど、いいきっかけをつかめる試合になってくれたらいいなと個⼈的には思っている」と今大会で浮上のきっかけをつかみたい植竹選手。

明日の金曜日は曇りのち雨ですが、土曜日は強い雨が降る予報。先週に引き続き、サスペンデッドや競技短縮も頭に入れておかなければならない状況です。明日の初日からある程度はギアを入れて行きたい試合になりそうです。

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