プロキャディ・伊能恵子の「アマチュアはグリーン周りで58度を使うんだろう?」という一言から誕生した転がし専用ギア「ロフト36度の“サブロクウェッジ”」。その使い心地は?プロゴルファー・伊丹大介に話を聞いた。
安心と安定のお助けクラブ
「なんでアマチュアの人って、グリーン周りで58度を使うんだろう? 8番とかの方が絶対優しいのに」というプロキャディ・伊能恵子の一言。
それを形にしたのが、ロフト36度の“サブロクウェッジ”なわけだが、こだわりは“いかにもお助けクラブ”という見た目ではなく、一般的なアイアンのように見えるヘッド形状。
しかし、単純に8番を短くしただけではヘッド重量が軽くなりすぎ、手打ちを誘発し短い距離が打ちにくくなってしまう。考え抜いた末、たどり着いたのが「PWの鍛造型を使い8Iに研磨」という製法。そうすることで、ある程度ヘッド重量を確保できるようになり、手打ちにならず体を使ったアプローチが可能になった。
サブロクウェッジの打ち心地を伊丹プロがチェック!
実際に使い勝手はどうなのか? 伊丹大介プロに試打してもらった。
「見た目の安心感と軌道の安定感がバツグンですね。ヘッドの重さを感じながらスウィングできます。あとターゲットに対して真っ直ぐ構えやすいのも嬉しい点ですね。これなら、狙ったところに打てる確率も高くなります。ミスの心配がないというのはかなり心強いですね!」(伊丹プロ、以下同)
さらに伊丹プロはヘッド性能について「工夫がたくさんある」とこう続ける。
「クラブが短いので、円弧ではなくストレートに動かしやすい。フェース面にしっかりと当てられますね。刃の部分が削られていることで、芝に刺さりにくい、ここが8Iと大きく違うところですね」
ヘッド重量は8Iより重たい295グラム、長さは34.5インチとサンドウェッジよりも短く、振りやすい。さらにロフト36度のため、転がしに最適なクラブというわけだ。では、打ち方で気をつける点はあるのだろうか? 伊丹プロは「パターのようにシンプルでOK」という。
「アドレスではパターと同じように近くに立ち、上から吊るすように構えましょう。ボールは左足内側に置き、ロフト通りに構えるのがポイント。そして、打つときはややアッパーめに入れた方が簡単に転がる球が打てるはずですよ」
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